VAIO C1 XEです。外観はキズも少なく良い状態ですが電源を入れるとBIOSは起動しますがHDDの故障の為、起動するとoperating not foundとディスクが読まれていない状態です。今回もLCDがビネガーシンドローム状態なので偏光フィルム交換とHDDをSSD化します。

C1分解での注意点の1つでヒンジカバー(内と外)を外していきます。無理すると割れてしまいます。


底部のネジを5カ所外します。

キーボードが外れます。キーボードとポインティングデバイスのコネクターも同時に外します。


上部のフレームを外すために4カ所のネジを外します。(1つはヒンジ部)VAIOシールが剥がされていないので一度も分解していない固体のようです。

ヒンジ部のネジ。

クリックボタン、スピーカー用のコネクターを外します。

上部のフレームが外れます。


パネルを外すためにコネクター2本を外します。

基盤部のネジ1本とヒンジ部のネジ1本(両方とも右側)を外すとパネルが分離できます。


パネル部は4カ所のネジを外します。外した後にフレームをゆっくりと外していきますが、力を入れすぎるとSONYマークかMOTION EYEの下が割れやすいです。(私は2回失敗して割れました。)

フレームを割らずに外すとLCDパネルが出てきます。上部2本のネジと本体コネクター(裏面)、右側のインバーターコネクターを外します。

外れた状態。この後はカッターで変色した偏光フィルムを剥がしていきます。

今回のパネルはそれほど劣化がなく、15分程度で剥がれました。

剥がれた状態のパネル。糊を取り除きます。

糊剥がしスプレーはなかり有機溶媒臭が強いので外で行うことをお勧めします。

糊を剥がすこと10分程度。

今回はそれほど酷くなかったのできれいな状態まで戻せました。

作業部屋に戻り装着します。

仮組みして偏光フィルムを重ねて電源を入れると無事にVAIOロゴが表示されました。


次はHDD(IDE)8GBをSSD化を行います。中央のフィルムケーブルを外してネジ3カ所外します。

今回はIDE-CFカードアダプターが余っていたのでこれを装着します。


リカバリーディスクから起動してフォーマット後、インストールしていきす。


Windows98がインストールされました。

OSと内蔵アプリケーションのインストールが終わり動作検証を行いました。

後は元に戻すだけです。



メモリも64MBを増設スロットに装着します。

底部のゴムはボロボロなので取り除いて100円ショップに売っているゴムクッションを貼り付けます。


完成。筐体にキズも少なく状態は良いです。

C1としては2世代目で初代からデザインが変更されています。CPUもMMXPentiumからPentium Ⅱに変更され大分レスポンスは改善されました。

劣化も少なくHDDもSSD化し、メモリもMAX(128 MB)とデイバス的には上限まで装備しています。私の所有する1号機よりも状態は良い感じです。

スペック等の詳細は以前の記事を見て下さい。

OSの起動もHDDと比較するとかなり改善されます。

特徴の1つのMOTION EYE。経年劣化でCDDの映りが悪くなる固体がありますがこのカメラはしっかりと映してくれます。

今回はC1とU3の修復を行いました。(S11はインストールしただけ)どちらもかなり個性的なモデルです。

C1はMMXからPentium ⅡそしてCrusoeと進化していきましたがおそらくPentiumⅡ版が一番レスポンスがよく実用的だったと思います。このような個性的でVAIOでしか生み出せないマシンをまた出してほしいものです。

コメント