VAIO type A フォトエディション (Sony) 2009年

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VAIO type A (VGN-AW71JB)フォトエディション 2009年
Adobe RGBカバー率 100%で大型の18.4inchを搭載した写真編集に特化したVAIO
前回紹介したMacBook Pro 17インチ Mid 2009 が私が所有するノートPCで1番サイズが大きかったのですがさらに大型LCDを搭載したモデル。
筐体はずっしりと重く、重量(3.95kg)もありノートPCとしてはかなりの物量が投入されている感じがします。
ハイエンド機らしくボディ全体に流れるようなメッキフレームが印象的です。
本体サイズは437.2(幅)×288.9(奥行き)×39.7(高さ)ミリとこれも最大級です。
マシンスペックも当時ではハイエンドなCore 2 Duo T9550、メインメモリはPC2-6400 DDR2-800の4GB(最大8GB)。前回のMacBook Pro17inch(2009)はメモリはDDR3だったので一概に比べられませんがレスポンスは若干の違いがあります。(特にVISTAは重かった。) GPUはどちらもGeForce 9600M GTでした。
驚いたのはHDD構成がRAID0(ストライピング)で構成されていて320GBの2.5インチSerial ATAドライブを2台搭載し、640GB構成になっていました。
またパームレスト部カメラのグリップと同等な素材を使っていて、は人工皮革のような感じの素材でまとめられています。
なかり手触り感はいいです。
スライドパット部。。Macとは異なりマウス中心を想定しているのか特に特徴的なものはなく一般的なサイズ。
キーボードはこのサイズなので余裕がありキーピッチ約19ミリ、キーストローク約2ミリありタイピングはし易い。
フォトエディションというだけあり、デジタル写真を取り扱うためインターフェースは豊富。正面にはSDメモリーカード(SDHC対応)/MMCスロットとメモリースティックPROスロット、ワイヤレス通信機能のスイッチ。
正面左側。USB 2.0、アナログRGB出力、HDMI出力、ExpressCard/34スロット、UDMA対応CFスロット、4ピンのIEEE1394を装備
電源接続部のデザインもSonyらしいこだわりを感じます。
背部の天板はVAIOロゴマークに光沢のあるブラックで塗装されかなり華やかな印象です。
右側。ヘッドフォン/光デジタル音声出力、マイク入力、USB 2.0×2、Blu-ray Discドライブ、1000BASE-Tの有線LAN、モデム。
当時はスリム式のBlu-rayドライブはかなり高価でした。
特徴的な電源ボタン。
標準搭載OSは当時不評だったWindows VISTA。本機は64bit版の恩恵もありこのスペックではある程度レスポンスも良い構成となっています。
LCDは18.4型ワイド、画面解像度が1920×1080ドットのフルHD/16:9パネルで、このパネルは色域がさらに広く、Adobe RGBの色空間を100%カバーするノングレアパネルです。Adobe RGBの色域を100%カバーする表示環境は高価な単体の液晶ディスプレイでも数が少なく、写真編集をノートPCで行える環境は貴重です。(私にそこまでのスキルがないのが残念です。)
LCD上部には有効画素数131万画素のWebカメラが装着されています。当時は使用目的は不明ですが付けられるデバイスは全て付けるスタンスがうかがえます。
パット部にはFeliciaリーダーも装着されています。
編集用のアプリケーションは標準でAdobe Photoshop Elements 7とAdobe Photoshop Lightroom 2が搭載されていますが本格的に行うにはCSを使っていたでしょう。
写真サンプルを表示してみました。通常のLCDと比較しても淡い色や濃淡の色お微妙な差を私のような素人でも分かるくらいよく再現されていて驚かされます。また液晶でよくある表示ムラも少なく締まった表示をしてくれます。
この広色域のLCDをノートPCとして作って、必要に応じては外に持ち出して使用することができるPCは写真を専門に扱う方にはかなりいいデバイスであったと思います。
本体スペックは
CPU:Core 2 Duo T95502.66GHz
チップセット:Intel PM45 Express(1066MHz)
OS:Windows Vista Home Premium SP1 64bit
メモリ: 4G [最大容量] 8G
HDD:320G×2 Serial ATA RAID0
グラフィックコントローラ:nVIDIA GeForce 9600M GT GPU VRAM容量 512MB
LCD:18.4 インチ  ワイド(16:9)TFTカラー リッチカラー LEDバックライト(RGB 3チップLED)・アンチグレア、1920×1080(1,677万色)
ドライブ:CD-R/-RW・DVD±R DL/±RW/-RAM・BD-R DL/-RE DL
PCカードスロット数 Express Card×1
メモリメディアスロット メモリスティックスロット×1、SDカード(SDHCカード)/MMC×1、CF×1
LANポート:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth2.1
モニタポート:ミニD-Sub15ピン×1、HDMI(HDCP対応)
USBポート:USB2.0×3
IEEE1394ポート:S400(4ピン)×1
外形寸法:[幅] 437.2 (単位 mm)[奥行き] 288.9 (単位 mm)[高さ] 36.9 (単位 mm)
重量:3.95 (単位 Kg)
写真以外にもBlu-rayドライブとキーボードの奥にツインサテライトスピーカー、本体のボトム側にバスレフ型サブウーファーの高音質2.1chスピーカーを搭載しています。
また大型モニターに接続が行えるHDMI出力端子もあり映像の出力が可能でした。
映像用のブルーレイディスクを再生してみました。
標準装備のWinDVDが起動します。
八神純子のコンサート映像を再生してみました。
LCD自体の色調モードも「DVD/BD」の色モード設定も用意されていて鮮やかで鮮明な映像が楽しめます。
真っ黒近くの微妙な色も潰れずにきれいに再現されるのは驚かされました。
ちなみにRAID 0構成のHDDを抜いてスピードには定評のあるIntel製のSSD160GB×2で構成してリカバリーしてみましたが爆走でした。
前回紹介したMacBook Pro17inchがまだ近くにあったので重ねてみました。一回りくらいの違いがあります。
厚みも大分違います。デバイスの作り方がAppleのコンセプトとSONYとの違いを感じさせられます。
本機は写真編集に特化してモデルあり、また当時装着できるデバイスを惜しみなく搭載したVAIOデバイスのハイエンド機であり写真編集専用ではなく、メインマシンとしてあらゆるシーンで使うことを想定し、用途を選ばすにさまざま可能性を秘めて登場したVAIOでした。

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