private S9 、S11 Part4

オーディオ機器

Part4

完成したPrivateS9です。最近整理した隠し部屋に設置してみました。

このS9は1981年に発売された初期型のパイオニアシステムコンポ。
当時のパンフレットからデスクトップやシェルフに入るコンパクトサイズのシステムオーディオ。
ラジカセからシステムアップしたのがこのカテゴリーでミニコンポ。自分の部屋におけるジャストサイズでした。
レコードプレヤー(PL-X50)は奥行わずか21 cm 。今までのプレーヤーの概念と常識を破った超コンパクト設計です。
フロ ントローディング方式ですから 、本棚にもスリムに収まり、上にアンプやチューナーを積重ねても演奏できます。
部屋にあったEPレコードを再生してみました。
操作スイッチはすべて前面左上に集中。レコードをセットしたらSTARTスイッチをONにす るだ け。レコードサイズまでプレーヤーが自動的に検知するイージーオペレーション・フルオートですから、トーンアームに手を触れないで、手軽にレコード再生が楽しめます。
演奏を中止したい時や途中から針をおろしたい時に便利なアームエベレーションと、くり返し演奏ができるリピート機構もついています。
本機は回転ムラをおさえてクリアな再生音を実現するSH・ローター方式を採用していました。
ローターの支点をターンテーブルのすぐ下に置いて、より安定した回転が得られる方式。ターンテーブルの逆円運動がなく 、回転は実にスムーズ。フォノモーターは、正確でなめらかな回転のDCサーボモーターを採用。さらに、アーム動作に専用モーターを使って、アーム動作時でもターンテーブルの回転影響を与えません。しかも、重量級1kg のターンテーブルを採用。慣性モーメントにもすぐれ安定した演奏が得られます。

カセットデッキのCT-X50。
シングルキャプスタンのベーシックモデル。上位機は今修理中ですがデュアルキャプスタンのリーバースデッキ(CT-X70)。当時の電子技術のフルロジックコントロール式。
基本操作系のスイッチをシンプルに1箇所に集中させたプレートコントロールを採用していました。
ノイズリダクションはDOLBY Bを内臓。自動テープセレクションによりテープポジションが切り替わりました。また聴きたい曲の頭出しが行えたミュージックサーチ機能を搭載していました。状態はピクトグラムの採用で分かりやすい。
今回は平ベルトを交換して動きました。
音質的には標準的で若干高音がこもり気味。原因はわかりません。同じ機体のCT-X70はしっかりと出ます。おそらく個体の問題だと思われます。
背部。録音レベルはボリューム式。
デザイン的には基本操作系は大型キーでシンプルでまとまっており、すっきりとしたデザイン。 578
チューナーのF-X50。
起床、留守録、おやすみなど生活に合わせた1日3コースのプログラムタイマー機能。
4bitのマイクロンピューター内臓でワンタッチ選曲、オートファンクション機能などが特徴。
チューナーとしてクオーツ式デジタルシンセサイザー式で一度受信した放送曲を確実にロックして長時間のFMリスニングやエアチェック(死語?)でも同調ズレのない安定した設計。
あるがちな表示パネルの表示欠けもなく良好。
アンプ。A-X50
出力45wのプリメンインアンプ。
演奏の状態がピクトグラム(絵文字)で表現されているのが特徴。
操作系は集中パネルで構成されていて操作が簡単なワンタッチボリューム。
左のカバーを開けるとトーンCONTROLとバランス。トーンコントロールはパネルのピクトグラムと連動して点灯します。
本機が登場した時代はまだCDプレヤーがありませんでした。Lo-D(日立)のCDプレヤー初号機DAD-1000を接続してみました。
垂直ローディング式が特徴ですがプライベートと並べてもそれほど違和感もなく、いい音を奏でてくれました。
このパイオニアプライベートシリーズは他社のミニコンが定番のシルバーまたはブラック色をゴールド色で派手さはないが落ち着いた色合いでした。
統一された操作系ボタンはデザイン的にもまとまりがあり、またカラフルなイルミネーションも特徴の1つでした。
チューナー、カセットデッキ、アンプ、レコードプレヤーともキー配列などデザインの方向性に一貫性があり、ピクトグラムの採用など今でも飽きのこないデザインでした。
S9シリーズを完成させたらS11シリーズも動かしたくなり、ジャンクのCT-X70とA-X70を現在修理中です。CT-X70(て)は動きましたがA-X70は音が出なくて苦戦中。動いたらご紹介します。

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