Lo-D DAD-800 (Lo-D)159,800円 1983年
日立の2世代目のCDPlayer。
初代(DAD-1000)が独創的な縦型ローディングスタイルから一般的なフロントローディングタイプ。
デザイン的にはシンプルでキー配列もバランスがいい。
操作系は中央から左側に配置されている。
基本的キー(再生、早送り、巻戻し、停止等)は中央に配置され、インデックス系は左側。
機能的にはランダムメモリー選曲、ダイレクト選曲、ワンタッチ選曲、インデックスサーチ、マニュアルサーチ、選曲頭出しポーズなどが可能でした。出力用ボリュームで音声調整ができました。
フロントローディング部。モーターとギアの機械音がガラガラと音を出しながら出てきます。
ハード的な特徴は読取り精度と高めるために3スポット方式レーザーピックアップサーボを採用。これは信号を読むピックアップレーザーの他に、左右にややずらしたトラッキングエラー検出用の2つのサブレーザーを配置してエラーを修正する仕組み。
ピックアップの認識率は高く、CD-Rで書き込んだものも問題なく再生してくれます。
この時期のデバイスはディスクが直接確認できるようなデザインを採用している場合が多く、本機も同様なデザインで窓からディスクが回転しているのを見ながら視聴できます。
背部です。音声出力端子( 金メッキ端子)と有線リモコン用端子 。
アンチショックスイッチ。耐衝撃性? 使い方は不明です。
本体スペックは
周波数特性:5~20,000Hz ±0.5dB
ダイナミックレンジ:95dB
SN比:93dB
高調波ひずみ率:0.003% (1kHz)
セパレーション:94dB (1kHz)
ピックアップ方式:対物レンズ駆動方式光ピックアップ
対物レンズ駆動方式:2次元平行駆動
光 源:半導体レーザー
消費電力 23W
外形寸法 幅435×高さ110×奥行264mm
重量 5.9kg
本機は日立製の2号機なので1号機(DAD-1000)を並べてみました。
構造的には現在と変わらないスタンダードなフロントローディング式。初号機(DAD-1000)の縦型ローディングとは久しぶりに動かすとノスタルジックではありますがメカニカルです。
DAD-1000は再生させるとディスクの回転見ながら聴くことができます。40年近く前の機種なのでディスクによっては音飛びをしますがDAD-800はCD10枚ほど再生しましたが皆無でした。
音質的には音域は広いという 感じではなく、高音域が強めな再生音という印象です。低域のそれほど得意ではないようです。
本機は日立がLo-Dブランド2世代目として独自のピックアップ構造により読取りエラー修正とアナログパーツは高品質のものを採用するなどこだわりの1台でした。デザイン的にもフルサイズでフレーム部はアルミを使った素材は品質も高いデバイスでした。
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