PC-V500(山水) 1983年

スポンサーリンク
オーディオ機器

PC-V500(山水) 1983年

山水電気(サンスイ)の発売したCDプレヤーの初号機

今はなくなってしまいましたがかっては日本のオーディオを牽引していたメーカーの1つ。特にアナログ系オーディオはパイオニア、トリオ(ケンウッド)と並び評価が高かったメーカー。

CDプレーヤーに関してはデジタル化が他社より2年ほど遅れて発売となったのが本機。上記種にPC-V1000(手前)がある。

デザイン、配置はシンプルでつや消しブラックを基調に青色のアクセントが目を引く。左側にドライブ部と電源、イヤホン端子。

イジェクトとPlay、Pauseボタンが配置され、その下に各種操作系スイッチが並んでいる。

特に中央のイジェクトとPlay、Pauseボタンはデザイン的にも目立つ。

電源入れるとシンプルなインジケーター表示。

イジェクトボタンを押すと、現在ではあまり発生しませんがガラガラとメカニカルな音を鳴り響かせてトレイが出てきます。

ディスクを置いて再度、イジェクトボタンを押すとローディングしディスクのTOCを検出し始めます。

経年劣化なのかレンズの曇りなのかレーザーの出力不足なのかディスクの認識に10秒位かかってしまいます。

音質的には初期型のデバイスの割には低音域からはっきりとした音を出してくれます。
上位機(PC-V1000)との違いは見た目はリモコン有無、A/Bリピートとイントロスキップなどの操作系が省略されています。

通常の再生には特に違いはありませんがフロントパネルはコストダウン?なのかPC-V1000より安っぽい。

背部です。ピンプラグ1系統とシンプル。

今回、ディクスの認識が少し遅いので内部を見てました。

アンプ部。この部分は上位機(PC-V1000)と異なります。

制御系基板と思われますが集積化が進んでいないのがよく分かります。

デジタル処理部。Philips製。エラー訂正を行う「SAA7020」が正面に見える。

上がPC-V1000で下が本機。アンプ部の構成が違うようでした。

レーザーのピックアップ部にいくにはフロントパネルも外します。

ピックアップをレンズクリーナ液を拭いてみましたがそれほど改善せず、レーザー出力を調整する程でもないので元に戻すことに。

山水はアナログ式にオーディオ、特にステレオアンプに特化した技術を持っていたメーカーでしたがデジタル化は比較的に後発でオーディオブームの衰退もあり姿を消してしまったメーカーではあります。

久しぶりに山水製のCDPlayerを聞くと普段聞き慣れているSONYやパイオニア、DENONなどはまたひと味違った世界を再現してくれるデバイスです。

コメント