VAIO PCG-Z505JX(Sony) 1999年
大型液晶パネル搭載を搭載した新505。
前回は初代505から10年経過したTZシリーズを紹介しましたが本機はCPUも非力なMMXPentiumからMobile Pentium II(400MHz)に移行したバージョン。
当時としてはハイスペックなマシンでした。Mobile Pentium IIとしては最終バージョン。本機以降はPentiumⅢへ以降していきました。
ジャストA4サイズのノートPCのカテゴリーに入るためサブノートというのは少し似合わないようなサイズになってしまった。
液晶も12.1inch(XGA)と大型化し505のスマートモバイルは似合わなくなったがその分当時のデスクトップPCと遜色ないスペックを持ち合わせていました。
スライドパットも進化し大型化し従来の感圧式から静電式に進化した。ペン入力はできなくなったが実際は505で付属のペンでのアプリケーションの使用はほとんどなく影響は少なかった。
進化した1つがキーボード。サイズが大きくなり入力し易くなった。キーピッチも17mmから18mmに増えたことが効いているストローク量も増え長時間のタイピングも可能でした。
正面左はメモリースティック、PCカード、マイク/ヘッドホン、i.LINK、I/Oポート、電源。
従来の505はUSBは1つしか搭載されず不便を感じていましたがZ505からは本体に2つUSBが搭載されるようになった。またメモリースティックスロットの搭載も特徴。当時Sonyのサイバーショットやハンディカムはで採用されていました。
VAIOの特徴の1つだったバッテリー形状も四角く変化している。これまでの丸形バッテリーは505の特徴を表していただけに残念。CUPがPenⅡで当時高速なCPUと大きくなった液晶を駆動するにはバッテリーの仕様変更が必要だったのかもしれません。
背部。パネル部のVAIOはプリントでなく彫り物。6922
右は電源、プログラムキー、USB、放熱口、専用USB、電話/LAN、IrDA、内蔵モデム。
プログラムキーは経年劣化により起動できなくなる原因の1つです。
キーボードサイズも変更され、サイズが大きくなり入力しやすくなった。
スピーカーも両脇に設置されモノラルからステレオに進化。 6928
ネットワークも強化され、LANアダプターや携帯電話の通信アダプターも組み込まれている。
電源インジケーター。このあたりのマグネシウム素材は劣化しやすい。
本体スペックは
CPU:Mobile PentiumII-400MHz (内蔵1次キャッシュ32KB)
GPU:NeoMagic MagicMedia256AV(NM2200)
メモリ:64MB
液晶:12.1インチTFT(XGA)
解像度:1024×768ドット/フルカラー
HDD:8.1GB
CD-ROM:オプション
通信:モデム/LAN
サイズ:幅275×高さ22.0(手前・最薄部。後部は26.8mm)×奥行226mm
重量:約1.58kg
OS:Windows98SecondEdition
OSはWindows2000に入れ直しています。システム的にはかなり安定していました。
この時期VAIOは小型軽量な505シリーズを高性能/大画面化指向としてのZ505。サブノートは「SR/SRX」と二極化され、また純粋な505はR505、V505と肥大化していってしまいました。
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