ガラケー時代。富士通が提案した標準スペック以上の個性的携帯電話3種 Part1 DOCOMO F900iT
Docomo F900iT(富士通)2004年 オープン価格 35,700円
Bluetoothと指紋認証・タッチパネル液晶が携帯の常識を変えたハイスペックなFORM端末。
DocomoDataScope以来、普通の携帯を何年(ほとんどSony)か使っていましたが、当時F900iTが発売されると、久しぶりに携帯電話の購入意欲に火がついた一台でした。
この機種の特徴は、タッチパネルを採用し、iモードも使え、なんといってもNokia携帯に使われているSymbianOSを初めて搭載した携帯でありました。
今は当たり前のように装備されているBluetoothもDOCOMOでは初搭載され機能的には先端をいくものでした。
個人的には、ヘットセットを同時に購入し車を運転する際にハンズフリーを試みたが、現在の機器よど本機とヘッドセットの相性(まだ、機器同士のプロファイルの互換性が低かった)ためペアリングに時間がかかり、あまり実用性を感じなかった。本機以降、ドコモ携帯には4年後に至るまでBluetoothの搭載機は発売されなかったのが非常に不思議です。
デザインはオーソドックスな回転2軸機構のヒンジ方式。
★ディスプレイを露出して折り畳んだ「タッチスタイル」 が可能。
当時はハイエンド機にしか搭載されていなかった指紋認証によるログイン。
ヒンジ部。十字架型カーソルキーは使いやすかった。
メニュー画面。基本的にはどの端末もそれほど変わらないがGUIは使いやすかった。
タッチパネル用のスライスペン。
正面左側。Bluetoothボタン(長押しでカメラ起動)、マクロ切り替えスイッチ、メモボタン
右側はヘッドフォンジャックとminiSDカードスロット。
★背面のサブモニターは同じ有機ELパネルを装備。Bluetooth通信中には接続状態が表示。
フロントカメラ部。有効画素数11万画素(記録画素数10万画素)のCMOSカメラ
メインのカメラ部は有効画素数128万画素(記録画素数123万画素)のCCDカメラ。LEDライト付き。
クレードルにセットした状態。サイズはかなり大きい。
主な仕様は、
サイズ(高×幅×厚) 110×53×32mm(高×幅×厚)
重量 約154g
連続通話時間 約160分(音声通話)、約100分(テレビ電話)
連続通話時間 約160分(音声通話)、約100分(テレビ電話)
連続待受時間 約450時間(静止時)、約340時間(移動時)
充電時間 約140分
ディスプレイ メイン:約2.4インチ、QVGA(240×320ドット)、26万2,144色表示TFT液晶
サブ:約1.0インチ、96×38ドット、3色表示有機EL
表示文字数 90文字(9文字×10行)
132文字(11文字×12行)210文字(14文字×15行)
カメラ(静止画) 960×1280ドット(SXGA)、640×480ドット(横長VGA)、480×640ドット(縦長VGA)、352×288ドット(CIF)、240×320ドット(縦長QVGA)、176×144ドット(QCIF)、128×96ドット(Sub-QCIF)、96×72ドット(電話帳サイズ)(動画)176×144ドット(QCIF)、128×96ドット(Sub-QCIF)
長時間モード、標準モード、高品質モード
メモリダイヤル 700件(1件につき最大5番号・5アドレス登録可、画像設定可)
リダイヤル・着信履歴 各30件
データ通信速度 最大下り384kbps(パケット通信時)、最大下り64kbps(回線交換時)
ボディカラー ブラック
備考 タッチパネルディスプレイ、指紋認証機能、Bluetooth(Ver.1.1準拠、
対応プロファイル:Dial-Up Networking/Headset/Hands-Free
マニュアルも残っていました。なかり分厚いサイズでした。
タッチパネルを採用し、SymbianOSで制御しているせいもあって、画像編集が容易に行えたり画面のセレクトもタッチだけで行えるなど利便性は高かった。本機の最大の欠点は多機能さゆえのレスポンスの悪さと重さそして厚さでした。
この多機能さは当時としてはオーバースペックでありましたが、以降の携帯電話の「未来」を見たような携帯でした。
コメント