折りたたみ型のクラムシェルボディと2画面液晶が変則的なコンパクトタブレット。
本機を初めて見たときはそのスタイル、コンセプトに驚かされたことを今でも覚えています。このデュアルディスプレイ方式をフラットな折りたたみ構造に出来たのはソニーらしい。
実用性はそれほど高くなく同じ値段を出すならiPadのほうが実用的ですがギミック的には所有欲をくすぐられます。
2枚のパネルを開くと液晶部はきれいなくらいにフラットになります。
筐体自体(外装)はプラスチック製のカバーで覆われていて、交換も可能でした。
本体自体は折りたたんだ状態ではメガネのケースのイメージ。丸みがあり細長い。
正面左側はなにもなくフラットな状態。
右側はボリュームボタン、USB、充電端子、電源ボタン。
ヒンジ部の開く角度は自由に決められるためノートPCのように使うこともできる。
電源を入れてみます。正面はイヤホンジャックがあります。また中央部にはLEDが内蔵されていてメールなどの着信には発光します。この細かい演出はソニーらしい。
OSはAndroid4.02。液晶は5.5inch(1024×480)を2つ搭載しています。
5.5型(1024×480ドット)の液晶が2つフラットになり対角が7インチ相当ディスプレイとなります。若干カスタマイズされている感じのソニーオリジナルホーム画面。
2画面を1つの画面として使ってインターネットを接続するとこんな感じです。
縦に表示したほうが以外と見やすい。
両方の液晶を合わせると7inch(1024×960)となりこのサイズでは十分な解像度を持っていました。
文字入力画面では上を入力画面、下をソフトウエアキーボード画面にしたりできる。
初代PSの「みんなのGOLF 2」「Pinball Heroes」がプリインストールされていて上部にゲーム画面で下部にコントローラーが表示される。
ソフトウェアキーボードですが以外と遊べます。処理速度もまあまあうまくエミュレートされている感じです。最近発売されたPS1クラシックよりまともな気がします。
底部はバッテリーが2/3を占め、MicroSDカードスロットもあります。
バッテリーはそれほど持たなく当時仕事で泊まりの時には2本持ちで使っていました。一本で通信すると5時間程度は持ちました。
上部は有効画素数511万画素のアウトカメラを装備。ディスプレイ横に有効画素数30万画素のインカメラも搭載していました。
またSIMカードも装着可能で3G回線ですが出先でもテザリングせず使用が可能でした。3G回線なので今通信するとなかり遅い。
本体スペックは
OS:Android 3.2
CPU:NVIDIA Tegra 2 モバイル プロセッサ 1GHz
メイン:1GB
LCD:5.5型 ウルトラワイドVGA(1024×480)×2 TFTカラー液晶×2
ストレージ:4GB
入出力:USBHi-Speed USB (USB 2.0) Micro-B コネクター ×1
ヘッドホン出力 ステレオ、ミニジャック ×1 (モノラルマイク入力と兼用)
Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n準拠
3G:UMTS/HSPA/HSPA+(850、900、1900、2100MHz)、GPRS/EGPRS(850、900、1800、1900MHz)、StandaloneGPS/AssistedGPS
Bluetooth:Bluetooth 2.1 + EDR準拠 A2DP、AVRCP、HSP、HID、SPP、OPP
センサー:加速度センサー,3軸加速度センサー,ジャイロ,デジタルコンパス,照度センサー-
カードスロット:microSDメモリーカード ×1
オーディオ:AAC、mp3、WAV、WMA、WMA Pro、FLAC、MIDI、Ogg Vorbis
内蔵モノラルマイク
カメラ:有効画素数 30万画素
カメラ (リア):Exmor for mobile” CMOSセンサー搭載 HDカメラ 511万画素
外形寸法:本体(幅×高さ×奥行)
開いたとき:約 幅180mm×高さ14mm×奥行158mm
閉じたとき:約 幅180mm×高さ26mm×奥行79mm
質量:約372g
ソニーデバイスの中で”P”がつくモデルは非常に個性的でした。本機とVAIO P、XPERIA Pどれも従来のものとは少し違った方向で作られたモデルだと思います。
本機は2画面ディスプレイという斬新なデザインが特徴で通常のストレートタブレットとはひと味違うコンセプトでした。気軽に持ち出せる軽量でコンパクトな筐体はポケットにも収まるものでこんなコンセプトダブレットを当時作れたのはソニーだけかもしれません。
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