Sonyが開発したS-VHS初号機。
1号機だけありでFF(フライングイレース)ヘッド、ジョグシャトル、LANC端子、ダイナミックコムフィルター、デジタルTBC、CPI回路とこれでもかという位に物量を投入したフラッグシップ機。
デザイン的にもスイッチ類はすべて格納式でシンプルでオーディオ的なデザイン。
これはサイドウッドも当時のESシリーズと共有できるような高級感があるものでした。
5点インシュレーターや下部に銅メッキ板と高価な材料を多用した今では考えられない豪華な設計です。
正面左側です。パネルを開きます。
電源、イジェクトスイッチなど各スイッチ類が機能的に配置されています。
右側のパネルです。基本的な操作ボタンと特徴の1つでもあるジョグシャトルが目に付きます。
中央部がカセット挿入部と下部が表示部です。
表示部です。インジケーター、再生時間などが表示されますがこのパネルは劣化が課題です。
今となってはS-VHSの解像度ですが意外と良い映像です。
三次元YC分離やDNRが搭載されているわけではありませんがソースに忠実で自然な画像です。
背部です。ライン入力(S端子、ピンジャック)、音声入力、BS入力、コントロールS入力
S-VHSの映像はブラウン管のほうが当時のソースを忠実に再現してくれます。
本体スペックは
録画方式:回転2ヘッドヘリカルスキャンFM方式
億音方式:回転2ヘッドハイファイ方式(従来の音声トラックはモノラル録音)
映像信号:NTSCカラー、EIA標準方式
テープ速度:SP:33.35mm/秒 EP:11.11mm/秒
最大録画時間:8時間
音声周波特性:20Hz~20kHz
ダイナミックレンジ:90dB以上
ワウ・フラッター:0.005%WRMS以下
チューナ部:受信 スプリットインターキャリアー方式
入力:ライン入力(S端子、ピンジャック)、音声入力、BS入力、コントロールS入力、マイク、ヘッドホン
電源:AC100V
本機はSONYが作るS-VHS機とて出せるスペック(FEヘッド、ジョクシャトル、LANC端子、ダイナミックコムフィルター、デジタルTBC、CPI回路)を惜しみなく投入し、質感や重量も含め非常に魅力的なデッキでした。
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