QV-10(CASIO)1995年  65,000円

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カメラ

はじめて液晶モニターを搭載し、コンパクトで誰でも扱えるようになったデジタルの革命機。

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私のデジカメライフもここから始まりました。製品コンセプトは、「その場で画像を確認でき、フィルムという消耗品を気にせず、いらない画像は消したりして撮れるカメラ」。価格も65,000円と手の届く範囲でデジカメというデバイスを初めて体験できたカメラでした。

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まさにその通りで当時発売されたと同時にすぐ飛びついてしまったデバイス。95年3月に発売を開始しましたが手元に来たのは7月でした。この年の9月に新婚旅行(カナダ)に持っていき、かなりインパクトがあったことを覚えています。

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当時は写真をデジタルで記録しPCに保存するという今では当たり前のことが非常に斬新でした。特に撮ってその場で液晶で確認できるデジカメはありませんでした。

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スタイルもコンパクトカメラに液晶モニターが付き、レンズの部分は回転式(スイバル機構)が特徴でレンズ部はピント固定、当然ながら光学ファインターもなければストロボもなくかなり割り切った仕様でした。

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画像数は25万画素。1/5インチのCCDを搭載し、現在のスペックと比較するとかなりロースペックですが写真をフィルムではなくデーターとして保存できることは非常に画期的なことでした。本体横に付いているレンズ部分は35mm換算で約60mm。マイクロモード付きで近接撮影もできました。

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本機のウリはファインダー機能を持った液晶モニターでした。1.8インチTFTと小さいですが撮った写真の確認や写真の消去ができたのは他機にはない本機の特徴でした。

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本体上部です。右上がシャッターボタン。カーソル(+、-)、DEL、HODE、DSIP、セルフタイマーボタンが装備されています。

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上部のカバーを開けると電源、ビデオアウト、そしてシリアルケーブル経由で画像を転送できるデジタル出力端子が装備されています。

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電源を入れてみました。現在のようにメモリカードでの記録ではなく本体に2Mのフラッシュメモリが内蔵されていて96枚撮影ができました。当然PCにも接続できましたが別売のシリアルケーブルと専用アプリが必要でした。

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近くにある電話を撮影。1/5インチのCCDは25万画素(320×240)固定で圧縮率も1種類しかない。ファイルはjpegをベースにした独自仕様のjpeg方式で拡張子がCAMでした。

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レンズは本体横に付いており回転式で取説によるとレンズ部分は35mmフイルム換算で60mmと若干望遠気味。

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電源は単3電池で駆動が可能。

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本体スペックは
解像度:320×240
映像素子:1/5インチCCD(25万画素)
色数:24bit
シャッタースピード1/8~1/4000
露出補正:±2 0.25段階
モニター:1.8インチTFTカラー液晶
外形寸法:130×66×40
重量:190g

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本機はPCとのデーターリンクソフトとシリアルケーブルで画像の転送が可能でした。ソフトはあるのですがどうしてもシリアルケーブルが見つからない為に画像が転送できませんでした。他社と比べると解像度や画質では正直劣っていましたが、手軽さと機動力、そしてコストパフォーマンスは最高でした。

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当時のハイエンド機(VGA以上)が10万円を超えていたことを考慮すると本機の手軽さとTFTモニターは他機にない魅力でインターフェースもシンプルで使いやすいものでした。

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本機以降カメラメーカーがこぞってデジタルカメラの開発に力を注ぎ今日のデジタルカメラの発展に繋がったといっても過言ではないような気がします。

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