オプションだったグラフィックRAMが標準装備されたMZ-80B2
この時期MZ-2000が発売されアプリケーションは2000へと移行しつつある中で完全な互換性を必要とする目的に?で作られた悲劇のMZ-80B。
このデバイスをどれだけのユーザーが購入したかは不明ですが確実に需要は少なく、ある意味貴重な?デバイス。
外見的にもエンブレムがMZ-80B2を示すだけです。
直線的でシルバーの筐体は重厚感があり未来的なデザインは当時斬新でした。
当時、記録媒体として主流だったカセットデッキもプログラム制御が可能な高性能タイプの「フルロジックコントロールカセットデッキ」(電磁メカ・カセットデッキ)を搭載していました。
またAPSSと呼ばれる自動頭出し機能が搭載されていました。
キーボードは一体型でタイピングが打ちやすいものではありませんでしたがダンプリストを見ながらひたすら打っていました。
カーソルキーはキーボード上部に配置されていました。
背部です。オプションの拡張I/OポートとFDDカードが装着されています。
OS(ベーシック、マシン語等)はテープでローディングするのが基本でした。(FDもありましたが非常に高価)
CRTも320×200のこの時代では高解像度の10インチグリーンディスプレイ。
テープでのOSの起動。本機では大分早くなりましたがそれでもおおよそ1分位はローディングに時間がかかります。
手持ちのゲームをいくつか読み込ませてみました。
スペースインベーダー風
タイトーが発売したアーケードゲームの移植?もののスペースインベーダー。
アーケード版と同様に敵キャラクターが攻撃を仕掛けて来る、ゲーセンで大ヒットしたゲームが本機で動いた時には感動ものでした。
操作は主にテンキーで操作していました。
ミステリーハウスⅡ
有名なアドベンチャーゲーム。館に隠された財宝を探すという古典的なスタイル。コマンド入力式のアドベンチャーゲーム。
ギャラクシアン風
これもアーケード版の移植でスペースインベーダーの進化版のシューティングゲーム。
ドンキークライマー
山の斜面を障害物をよけながら登るゲーム。
本体スペックは
CPU:シャープ LH0080A(Z80A)動作周波数:4MHz
ROM:2KB(IPL)+2KB(CG-ROM)
RAM:64KB+2KB(V-RAM)+8KB(グラフィックV-RAM、最大16KB)
表示:80、40文字×25行・モノクロ
グラフィック:320×200ドット・モノクロ(最大2画面)
サウンド:1ビットD/A BASICで3オクターブ単音の音楽演
外部記録:カセットテープレコーダー(平均2,000bps、内蔵)
5インチフロッピーディスクドライブ(両面倍密度、オプション)
価格:278,000円
MZ-80Bからの変更点はオプションだったグラフィックスVRAMを搭載し、電源部分の変更のみで価格も据え置かれた為に当時MZ-2000が228,000円だったことを考えるとニーズは少なかった。
確かにMZ-2000はBASICレベルでの互換性しか担保されていなかったために過去の遺産を必要とするユーザー向けだったマシンであまり見かけないので多分生産台数も少なかったのではないでしょうか。
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