D-VHS SLD-DC1(Sony)  1999年

映像機器

ソニー初のD-VHS デッキ。

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時代は既にテープメディアから光ディスクへ移行途中でVHS規格としては最後の規格でした。デバイス的にはMPEG2録画が可能でしたが肝心のMPEGエンコーダーを搭載していなかったデッキでした。(エンコーダー搭載のデッキもありましたが...)

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テープをデッキ内部に挿入・ロードしなくても内容の確認ができる『スマートファイル機構』が搭載されているなど特徴でしたがデッキとしては普及型のデッキでした。

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SONY初という以外は特徴がなくデジタル録画もCSチューナー経由以外は実質できなかったのでSONYは何故、このような中途半端なデッキを作ったのか疑問です。

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一応、デジタルCS放送のMPEG2によるデジタル録画が可能ですがCSデジタルチューナーもなくVHSテープを再生してみましたがいい映像でもなく紹介しようがないのですが、i-Link付きのチューナー(QUALIA用)とつないでみました。

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QUALIA側ではコントール画面にSLD-DC1が現れコントロールができ、また地デジが録画が可能でした。

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しかしながら当然のことながらエンコーダーを搭載していないため画像の一部はブロックノイズが発生して長時間みられるものではありません。

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同様にBDZ-S77をi-Link経由で接続して録画してみましたがBDZ-S77はそのまま録画ができました。

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操作系は本体正面のパネルを開くと現れます。

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作りはチープで普及機程度。

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背部。

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i-Link端子CSチューナー専用ですが地デジチューナーとは接続できました。VAIOでは認識せず。

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本体スペックは
トラック構成:テープスピード 16.67 mm/sec
トラッキング方式:CTLトラッキング方式
記録仕様:メインデータ入力レート 14.1 Mbps サブデータ入力レート 0.146 Mbps 記録レート 19.14 Mbps
トラック構造:1セクター
シンクブロック長:112 Byte
内訂正符号:RS符号
外訂正符号:RS符号
コードワードシャッフリング:6トラック
変調方式:SI-NRZI
録画時間:約5時間(DF-300V使用時・STDモード)
受信チャンネル VHF:1~12ch、UHF:13~62ch CATV:C13~C63ch
映像・音声 (入力/出力) 3(前面1)/2 S映像 (入力/出力) 1/2 i.LINK 4ピン S200(1系統)
時計方式 クォーツクロック、12時間デジタル表示
停電保証時間 1回 約1時間以内
電源 AC 100V、50/60Hz
消費電力 24W(電源「入」時) 12W(電源「切」時) 補助電源コンセント 非連動(最大300W)
最大外形寸法 (W×H×D) 435×105×347mm(最大突起部含む)
本体質量 約6.1kg

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SONY初のD-VHS規格デッキとしてだけ購入したものですが、MPEGエンコーダーを搭載しないD-VHSはどのような目的があったか疑問です。

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当時の販売価格が14万でこのスペックでどれだけのユーザーが購入したかわかりませんが、すでに光ディスクレコーダーが存在しどの程度のニーズがあったかわかりませんが、私的にはソニー製で使えないデバイスの1つとなりました。

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