Apple IIc (Apple) 1984年
AppleIIの基本性能を維持しながらデザインにこだわったコンパクトなPC。
初代AppleIIは本機と同様にキーボード一体型で拡張性の高いPCでしたが拡張性を重視したためPC自体のサイズはそれなりに大きいものでした。本機はその初代のコンセプトを残しつつデザインと携帯性を追求したマシン。
従来の特徴だったベージュのケースからスンーホワイトのスリムなボディと前回紹介したSE/30と同様にドイツの工業デザイン会社、「frog design」の手が加わった洗練されたデザインのAppleIIc。
マシン自体は初代よりだいぶコンパクトになり、白いキーボードのAppleⅡデザインは当時非常に新鮮でした。
スペック自体はCPUは1.4MHz(Apple IIシリーズでは最速)、RAM容量は初実装で128KBでした。
後部にはハンドルがあり、この時代のマシンとしては可搬型のPCとして考えていたのかもしれませんが、バッテリーを搭載していないため常にAC電源が必要であり現実的ではなかったでしたがⅡcの”c”はやはり“compact”を意味していたのかもしれません。
キーボードもデザイン重視ですがストロークもありしっかりとタイピングできます。
本体右側は5インチのフロッピードライブ1基が搭載されています。
左側はヘッドホン端子とボリュームのみ。
背部です。各種インターフェースが並んでいます。
当時のハンドルアプリケーションとゲーム類です。
BASIC,LOGOなどの言語系とサンプロプログラムなどがありました。
5インチフロッピーのゲーム系ソフト。
久しぶりにサンプルアプリケーションBASICなどを起動させてみました。
本機はグリーディスプレイ仕様です。
アーケード系で有名なXevious。
このデザインは初代AppleIIから最後に生産されるまで約15年間に渡って使い続けられてのはやはらAppleII自体のコンセプトがぶれないものであったためではないでしょうか。
本機は映画「2010年」で主人公が海辺で液晶ディスプレイ付の本機が登場することが有名ですが、30年以上を経過した今でも本機のデザインの質は高く、PCスペックが許せるなら今でも使っていたいデバイスです。
※9月~10月にかけては職場の移転のため更新が若干停滞しするかもしれませんがご了承ください。
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