VAIO PCG-MZX(Sony) 2002年
C1コンセプトの最後のマシン。
C1シリーズもPentiumⅡからスタートしCrusoeTM588 933MHzまでスペックアップされましたが本機が最後。
スタイル的には3世代目にあたり今までのマグネシウム合金からアルミを混ぜたマグネシウム合金+プラスチックで構成され、見た目の質感は上がっています。
ポインティングデバイスもスティックタイプでクリックボタンはデザイン的にもマッチングしている。
正面左。Cカードスロット、IEEE 1394ポート×1(4ピン電源付き)。
右側は電源、USB(2.0)、V.90対応モデム、I/Oポート等
液晶上部にプログレッシブ対応の1/6インチ35万画素CCDカメラ。
手前にマジックゲート対応メモリースティックスロットを装備
ソニーデバイスの特徴であるジョグダイアルとキャプチャーボタン。
キャプチャーボタンとSmart Capture Premiumが連動しカメラが起動。
BluetoothはVer.1.1、新たに画像データを交換するためのプロファイル「BIP(Basic Imaging Profile)に対応し、同プロファイルに対応した機器間でのデータ通信が可能
CPUはCrusoe TM5800 933MHz、メモリは256MB(最大384MB)。HDDは60GB。
本体スペックは
OS:Microsoft Windows XP Professional Edition
CPU:Transmeta Crusoe TM5800 933MHz
2次キャッシュ:512KB(CPU内部)
メモリー:DDR-SDAM(PC133) + SDRAM(PC133)、128MB + 256MB
チップセット:TM5800に統合
システムバスクロック:133MHz
HDD:60GB(4500rpm、UltraATA/100)
GPU:ATI MOBILITY RADEON-M、8MB
サウンドボード:YAMAHA AC-XG
ネットワークボード(外付け) 100/10Mbps(LAN用)、11Mbps(無線LAN用)
CPUの向上やCMS用メモリ領域の増加などでレスポンスが向上したようですが、体感的にはそれほど違いが分かりませんがキャッシュの効きはいいようでアプリケーションを再度立ち上げたりする時にはレスポンスの良さを感じます。
同様のコンセプトだったVAIO_Pと並べてみました。
VAIO_Pの最終系が2010年に発売でしたが、C1から進化しつつC1のコンセプトを引き継ぎさらにコンパクトに進化しています。
本機は初代C1コンセプトから4年を経て成熟し、ある程度の完成の域に達したデバイス。搭載されるCrusoeはクセのあるCPUでしたがスマホがない時代、カメラを搭載し軽量で手軽に持ち出せるPCとして特化していて、そのコンセプトはVAIO_Pまで引き継がれました。こうした他社にできないデバイスを作ればソニーももう1度復活できる気がしますが。
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