Jornada 720 (HP) 2000年 94,800円
洗練されたヨーロピアンデザインとコンパクトなボディのJornada720
本機はポケットに入る程度のサイズを確保していてCF/PCカードの2スロットを装備するなど非常に使い勝手の良いCE機でした。
デザイン的は従来機Jornada680とデザイン的にはそれほど違いはなりませんがボディ色が若干変わりました。
LCD部はハーフVGAの4inchの横長液晶で見やすくペン入力も打ちやすい。液晶自体は表示はSTN液晶なので、発色に関してはいまひとつ。
正面左にあるボタンはWindows Media Playerの再生/巻き戻し/送りボタンで音楽再生をサポートしている。Jornada680は録音スイッチ(CE標準の「ボイスレコーダー」の起動/頭出し)でした。
キーボードはシグマリオンと比べるとキーピッチが狭いためフルタッチで入力するのは結構厳しい。
正面左はPCカードスロットとイヤホン端子。
背部のUSBっぽい端子はシリアル/パラレル接続用端子。
本機の特徴でもありますがCFカードを底部にあるフタを開けスロットに刺す構造になっています。このギミックは本機のみでした。(先代Jornada680のほうが面白かったですが。) 9494
右側。モジュラー端子、電源。
手前にスタイラスが収納されている。
OSが従来のMicrosoft WindowsCE Ver.2.11 for Handheld PC 3.01からMicrosoft Windows Powered Handheld PC 2000日本に変更されている。CPUも若干ですがSH3-133MHzからStrongARM SA1110-206MHzに変更されたことからレスポンスは良くなっていました。
本体スペックは
CPU:StrongARM 206MHz
Memory:内蔵RAM 32MB
LCD: 6.5″ カラーSTN液晶(640×240)
通信機能:内蔵56Kbpsモデム
インタフェース:シリアル、IrDA1.0準拠赤外線、CF TYPE-I、TYPE-IIPCカード(PCMCIA2.1)、スマートカード・リーダ
駆動時間(標準) 約10時間
外形寸法:189×95×34mm
重量 510g
当時のCE機はNEC、CASIO、HITACHなどいくつか国内メーカーが競っていたためかなりの種類が発売されましたがその中でも本機は軽さとデザインの質感では非常に特徴のあるマシンでした。
本機と前回紹介したシグマリオン2はハンドヘルドPCとしてはある程度完成域に達したデバイスでした。
この時期、通信環境とWindowsCEの完成度がもう少し高ければ、軽量で薄くバッテリーの持ちが良かったことから小型のWindows機ともっと競合できたような気がします。
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