LocationFreeTV LF-X5 (Sony) 2005年 オープン価格 125,000円
LocationFreeとして進化したITデバイス。
前々回紹介した2代目までのエアボードは主に家の中での利用を想定したデバイスでしたが、本機からは家の中ではワイヤレステレビとして、また外出先ではインターネットを介して自宅のテレビを楽しめるデバイスに進化しました。
また、このLF-X5は姉妹機LF-X1が従来のサイズを引き継いだのに対し、550グラムになったボディは、今まで以上に“場所の制約”を減らしてくれるデバイスになりました。
本機も従来機と同様にアナログテレビチューナー内蔵の「ベースステーション」と、800×480ピクセルのワイドVGAパネルを搭載したディスプレイの2ピース構成。
液部は7inch 800×480ピクセルのワイドVGAパネルを搭載。WEB閲覧やメール、メモリースティック内の静止画(BMP、PNG、GIF、JPG)や動画(MPG、MQVのモバイルムービー)の再生といった機能も持つ。
ベースステーションにはチューナーのRF入力と2つの外部入力端子(1つはS端子付き)があり、DVDレコーダーやビデオデッキ、デジタルチューナーなどを接続できる。
当時のデバイスとしてはかなりコンパクト。外に持ち出してもそれほど違和感はありませんでした。残念ながらバッテリーの容量がそれほどなかったため現在のタブレットほどの稼働時間ではありませんでした。
上部は電源、ボリューム、キャプチャーボタン、ペン、CFスロットなどを装備。
画面サイズはそれほど大きいものではなかったのでタッチペンは重宝しました。CFスロットは一度ども使用しませんでした。
双方の通信に5GHz(IEEE802.11a)/2.4Hz帯(IEEE802.11b/IEEE802.11g)両無線規格に対応した「デュアルHi-Bitワイヤレス」を採用。通信環境に応じて、5GHz帯と2.4GHz帯を自動的に切り替えることができる“デュアルバンドオートスキャン”機能で、より安定した映像で視聴できるという。
本機の一番の特徴はNetAV機能でした。これは外部から自宅のテレビ映像やレコーダに録画されたものをインターネット網を使いですプレイ側に映像を送信できる機能でした。
外部からベースステーションにアクセスしても当時のネット環境の割には安定した映像が遅れてきました。ワンセグ見るより遥かいに綺麗でした。
当時は既に光回線がある程度普及していたため家にある映像を外部で見れることは私にとっては画期的でした。外部から家にアクセスするのには固定IPまたDNSサービス、ポートの解放など若干細かい設定が必要でした。
インターネット環境も前モデル(IDT-LF2)より向上しました。
アルバム機能。
本体スペックは
モニター部
画面寸法:7V型 ワイド 幅152×高さ91mm
駆動方式:TFT(薄膜トランジスタ)アクティブマトリクス駆動方式
有効画素数:水平800ドット×垂直480ライン
テレビ受信チャンネル VHF:1-12ch UHF:13-62ch CATV:C13-C63ch
コンパクトフラッシュカードスロット(Type I/Type II) ×1
ヘッドホン端子 ステレオミニジャック×1
DC IN端子 ×1(12.0V)
LAN端子 10BASE‐T/100BASE‐TX RJ45コネクター
ベースステーション部
アンテナ端子 VHF/UHF75Ω F型コネクター
ビデオ入力端子 ×2
S映像入力端子 ×1
ビデオ出力端子 ×1
DC IN 端子 ×1(12.0V)
LAN端子 10BASE‐T/100BASE‐TX RJ45コネクター
AVマウス出力 ×1
無線部 使用周波数帯(準拠規格) 2.4GHz帯(IEEE802.11b/IEEE802.11g)
5GHz帯(IEEE802.11a)
通信距離 約30m(屋内)
音声出力:実用最大定格出力0.5W×2(JEITA)
本機は自宅の映像を外に持ち出せることが最大の特徴でした。私はこの機種のお蔭で深夜当直で起こされ、なかなか眠れない時に自宅で録画した映像を見ていました。
当時、他社ではできないコンセプトを作ってきたのはソニーでした。残念ながら今のソニーにはなかなかこのような斬新な発想を商品にできることができなくなってしまったことが非常に残念です。
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