PC-8001 (NEC) 1979年 価格168,000円 Part2ソフトウェア編
MZではOS起動にはテープでLOADする必要がありますが本機は電源を入れるとROMにあるN-BASICが瞬時に起動します。(BASICかマシン語のみの使用ではこちらのほうが利便性は高いのですが。)
本来は専用ディスプレイがありますが、実家にあるのでX1用のアナログディスプレイで接続を行いました。
背部に電源スイッチがあり、隣にリセットキーもあるので容易に再起動が行えます。
ハードウェア解説とBASICのマニュアルが残っていました。MZのBASICと若干命令が異なる(LOADはCLOADなど)ため改めて読み直してみました。
電源を入れるとROMからN-BASICが起動されます。
キーボードから?fre(0)を入力します。
RAMの容量が16kバイトなら10402と表示され、32kバイトなら26786と表示されます。本機は32k仕様です。
いつものベンチマークを行ってました。
5 TIME$=”000000″
10 A=0
20 For I=1 to 10000
30 A=A+1
40 NEXT I
50 PRINT A
60 PRINT TIME$
結果は49秒でMZ-80(K,K2,C)と同等程度のスペックです。
当時はアプリケーション(ゲーム)を購入するスタイルより雑誌などのプログラムリストを打ち込んで使用するのが主流?(市販もありました)でした。したがって打ち込んだゲーム等をSAVEしたテープが今でもたくさんあります。
PC-8001のデモテープから時計をLOADしてみました。(BASICを使った当時の水準がわかると思います。)
次にグラフィックのデモです。160×100の解像度はこのようなものになります。
グラフも当時のデモではこんな感じです。
銀河鉄道999をイメージしたデモです。
次は有名なナムコのディグダグです。
厳しいスペックの中、結構がんばっています。
本機の登場以前はゲームなどではキャラクター(文字)を動かすものが中心でしたが、本機以降はグラフィックによるゲームが主流になるきっかけとなったマシンであったと思います。このPC-8001の登場によりグラフィック解像度は160×100 → 320×240 → 640×200 → 640×400そしてベースとなる640×480(VGA)と飛躍的に進化していきました。(PC-8001やMA-80のプログラムは当時かなり打ち込んだのでまたご紹介します。)
このブログの更新も今年は最後になると思います。3月から始めまして所有する機器の紹介も半分ぐらいは終わりました。引き続き来年もこのSo-netブログの容量(1G)が続く限り続けていきたいと思います。まだかなりNECのPCが残っているのでPC88/98も紹介したいと思いますし現在、P-D1(CD-Player:PIONEER)とMDP-999(LD-Player)のジャンク品を修理中ですので完成したらまた報告します。来年も引き続きお付き合い願えればと思います。
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