Nokia E90 Communicator (Nokia) 2007年 Part2
本格的なQWERTYキーと優れたアプリケーションを装備したビジネススマートフォン
本機は、QWERTYキーの最上段にファンクションキーが搭載されている。左からDesk（待受画面）／Contacts／Messaging／Web／Notes／Calendar／My own／Menuが割り当てられ、それぞれのアプリケーションをワンタッチで起動できる。
内部ディスプレイの左右には4つのキーが配置され、左側の緑と赤のボタンは発話／終話キー、右側の2つはS60端末固有の各種操作を行うソフトキーとなっている。
メニューキー押すとアプリケーションやフォルダのアイコンが表示される。
通信機能はW-CDMAとGSMに対応し、パケット通信は下り最大3.6MbpsのHSDPAを利用できる。802.11g準拠の無線LAN機能を備え、無線LANサービスのエリア内などでは無線LANを利用してネットワークにアクセスできる。当時はなかなかインフラ的にこのスペックを使いこなせる環境がなかったのが非常に残念です。
Word／Excelなどのファイルを読み書きできる「Quick Office」や「Acrobat Reader」も標準搭載していたため非常に重宝していました。
Bluetoothも搭載していたため、Outlookのスケジュールを無線でシンクロできたり、A2DPプロファイルを持っていたためワイヤレスステレオで再生が可能でした。
また、GPS(aGPS)も装備されており、現在のGoogleMapほどの情報量ではありませんがNokiaMapが標準装備され現在地確認程度には使えました。
当時は屋外での通信環境がしっかりと整っていなかったですが、大画面（800×352）でのWebブラウイングはかなり快適でした。
このE90は当時Nokiaが持っているスマートフォンの技術を惜しまなく出したモデルであり、スマートフォンに必要な機能、使い勝手をあらゆる面から提案し実現したハイエンド機です。これ以降のスマートフォンにもかなりの影響を与えたモデルだと思いますし、このようなコンセプトのモデルを日本携帯メーカーはもっと考慮してほしいと思います。
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