ベーター・プロとして登場したジョグダイヤルを搭載した高画質/高音質のベーターデッキ
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ハイバンドベータ方式はビデオの輝度信号搬送周波数帯域を800kHz高め、従来の機種よりも画期的に精緻な映像記録を可能にした初のハイバンドベータ機。
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本機の登場でベータ規格の高画質が実証されたデバイス。この時代VHS機との機能競争がありベーター陣営が高画質を売りにしたリファレンス機
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また放送局などの専用機に搭載されていたジョグダイヤルやシャトルリングを搭載し、特殊再生や編集が可能になったのも本機からです。
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この頃のソニーのデッキは直線的であり機能的で他社とは違ったオーディオ的なデザインで今見てもメカニカルな質感もいいものでした。
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正面左側は電源スイッチ、ヘッドホン、マイクスイッチでテープの挿入口の下にレベルメーター。
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下部には各種スイッチ(タイマー、入力切替、録画時間切替、エディット、シャープネス、ディテール、MPX/PCM切替、音声、音質切替)が配置されています。
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右側は特徴的なジョグダイアルと大型の蛍光管が配置され、その下に基本ボタン(録画、再生、停止、早送り/巻戻し、インデックス等)が配置されています。
液晶部はテープカンターと時刻を2表示する大型タイプで蛍光管。
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このジョグダイアルはビデオ編集として使われ、再生映像が回して動かせるジョグサーチ。静止画の状態からジョグダイアルを回すと回すスピードに合わせてコマ送りから自由なスピードまで動かせるものでした。
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シャトルリングは回すことにより回した角度の大きさに合わせて1/5から標準、2倍速、ピクチャーサーチと再生が可能でした。また逆転再生も同様にできました。
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またリモコンにも同様な機能を持たせたワイヤレスエディター型でシーンに応じた目的だけの映像を編集できました。
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当時の流行?だった録画しながら別トラックで音声を録音できるサイマルキャストも装備。
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本体と同様の操作を行える為、ブラウン管で映像を見ながら編集ができました。リモコンにもかなりのコストがかかっていたような気がします。
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再生では音声も再生できた2倍速再生もあり短時間で録画チェックもできました。
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画質的にはハイバンド化、特にβⅠモードは当時のテープメディアの中では高画質でした。
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現在のようなデジタル映像ではありませんが当時のテープデバイスの機能を十二分に発揮していた映像でした。
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以前紹介したSL-HF705も同じ環境で録画再生してみましたが画質的な違いはそれほど感じませんでした。(705を動かし始めたら途中で電源が落ち故障。)
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背部です。コンボジェット端子とソニー独自のコントロール端子。コントロールLは専用のビデオコントローラーが接続できました。
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当時のビデオ編集は現在のコンピューターを使ったノンリニア編集とは違いテープ映像を決められた順序で選択編集するリニア編集でした。非常に時間と手間がかかる作業でしたが当時はそれが楽しみの1つでもありました。
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録画してみました。録画モードはβISモード。このモードはビデオの映像記録帯域を広げ4.8MHzから5.6MHzに引き上げることにより解像度も含めた情報量が増え、民生用テープデではかなりのクオリティーが得らました。
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競合していたVHSとは映像面ではかなり有意ではありましたが高画質と裏腹に利便性が犠牲となり高画質を望む私も含むマニア好みのデバイスとなってしまったのが非常に残念でした。
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