X1のホワイト仕様メンテナンス編2日目。前回はマザーボード洗浄、カセットデッキ部修理でBASIC起動まで辿り着きました。

今回はボロボロのキーボードケーブルの作成とスイッチ洗浄、本体のホワイトニングを行いました。

本体前面は黄ばみと傷が多い状態。傷はサンドペーパーで磨き。黄ばみは過酸化水素(オキシドール)に浸して改善します。

処理前と処理後。


次にキーボードケーブル。

詳細は以前の記事を参照してください。同様の方法です。

本体を分解し、ケーブルを外して入替います。



完成形です。2日ほど費やしてしまいました。

黄ばみも取れていい感じで仕上がりました。

本体中央部にあるG-RAMも不良のようで部品取り機から差し替えました。

実際にゲーム(カセット版)をいくつか起動させてみました。

空中浮遊都市ゼノン1983年頃(電波新聞社)

実践 花札(コイコイ)1983年(電波新聞社)

マリオブラザーススペシャル 1986年(ハドソン) 1986年

舞臓魔 1985年


有名なサンダーフォース 1983年(テクノソフト)ブレブレになってしまいました。

大脱走 1985年(キャリーラボ)これも結構ハマりました。

エキサイトバイク 1985年(ハドソン)ファミコン版の移植。面白かったです。

マッピー 1986年(電波新聞社)アーケードの移植版


ラリーX 1985年(電波新聞社)これもアーケードの移植版

パックマン 1983年(電波新聞社)有名なゲームです。

X1は当時パソコン機能とテレビを初めて融合させるというコンセプトの元に開発されたPCでした。本機の登場でテレビ画面とPC画面を重ね合わせる(スーパーインポーズ)が実現しました。実際にはこの機能に見合うアプリケーションの登場に時間を要しました。しかしこれ以降のPCAV化の先駆けになったマシンでした。

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コメント
なんだかたどり付きました。懐かし~。
私はマニアタイプのシルバーユーザーでした。
現世に蘇らせるスキルをお持ちで羨ましいです。
X1→X1turbo→X68000→MacintoshIIci
X1 がいちばん遊んだ覚えがあります。
Xanadu がテープで遊べる優越感(笑)
turbo に行っても外付けのデータレコーダーで遊んでいました。
初めてたどり着いたので、巡回させてもらいます。
いい記事読ませていただき、ありがとうございました。