docomo REGZA Phone T-01C

携帯電話(スマートフォン)

REGZA Phone T-01C(TOSHIBA) 2010年12月

発表日: 2010年11月8日(NTTドコモ発表会)/発売日: 2010年12月17日(docomo)/ 正式名称: docomo REGZA Phone T-01C(製造型番:T-01C)/コードネーム: TG03-DCM/ボディカラー: モイストブラック・メロウボルドー

REGZA」の名を冠した東芝初のAndroid端末。 

X01Tから続くTOSHIBAの到達点、T-01C
テレビブランド「REGZA」の名を冠したこの端末は、単なる携帯電話ではなく、東芝が誇る映像・音響技術の粋を凝縮した”手のひらサイズのREGZA”として登場しました。 
T-01Cのコンセプトは明確でした。映像体験を、スマートフォンでも妥協しない。
テレビで培われたREGZAエンジンの技術をスマートフォンに持ち込み、小さな画面でも最高に美しい映像を楽しめる端末を目指した。ただスペックを積み上げるのではなく、東芝が長年にわたって蓄積してきた映像処理技術を、モバイルというフィールドで再定義する試みでした。 
加えて、ワンセグ・モバイルデータ通信・おサイフケータイといった日本市場特有の機能もしっかり盛り込み、「Androidだけど、日本のユーザーが使い慣れた機能は全部入り」という安心感も提供。スマートフォン初心者からヘビーユーザーまでを広くカバーしようとした野心作でした。 

外観

外観は派手さはなく、シンプルな中にも多機能性秘めている筐体。 
約4インチのTFTマルチタッチ液晶(静電容量式)を搭載し、解像度は854×480ピクセルのFWVGA。背面カメラは有効1220万画素のオートフォーカス対応CMOSセンサーを備え、当時のスマートフォンとしてはトップクラスの高画素機だった。 
LCD下には物理ボタンの存在感: 戻る・メニュー・ホームの3キーがしっかりとした押し心地を持つ物理ボタンとして配置されていました。 
正面左側。充電端子は、卓上ホルダを使って充電するときに使う。 
右側。電源や音量調節、カメラキー。 
背面はボディ色を基調とした落ち着いた仕上げで、過度な装飾を排除した東芝らしいミニマル感が漂う。 
搭載されているのは1220万画素のCMOSカメラ。当時としては驚異的な720pのHD動画撮影に対応していました。スペックだけを見るとコンパクトデジタルカメラに迫る性能を発揮している。約1220万画素という高い解像度を持つだけでなく、顔検出フォーカス、自動追跡フォーカス、手ブレ補正など、通常のデジタルカメラでもおなじみの機能を搭載している。 
上側にはステレオイヤフォン端子。 

本体スペック

OSはAndroid 2.1を搭載し(後のアップデートでAndroid 2.2へ)、標準的なAndroidのUIにカスタマイズが加えられた東芝オリジナルのホームアプリが搭載された。ウィジェットやショートカットを自由に配置できるホーム画面は、使い込むほどに自分好みに育てていける設計になっている。
OS:Android 2.1 (後に2.2へアップデート対応)
CPU:Qualcomm Snapdragon S1 (QSD8250) 1.0GHz
メモリ: (RAM) 512MB
ストレージ (ROM):1GB (ユーザー空き容量 約450MB)
外部メモリ:microSD / microSDHC (最大32GB)
LCD:約4.0インチ モバイルASV液晶 (フルワイドVGA) 解像度 480 × 854ドット / 1,677万色
カメラ:約1,220万画素 CMOS (オートフォーカス / 顔認識)
動画撮影 ハイビジョン (720p) 対応
防水性能 IPX5 / IPX7 相当
バッテリー容量 1,300mAh
サイズ 約126mm × 62mm × 11.9mm (最厚部 約14.7mm)
重量 約149g 

体の特徴と魅力─REGZA Phoneならではの映像機能

東芝の液晶テレビブランド「REGZA」の名前を冠しているだけあり、映像機能が充実しているのも特徴の1つでした。
ワンセグ機能を搭載していますが規格上は320×240または320×180ピクセル/毎秒15フレーム。T-01Cのディスプレイは480×854ピクセルあるので、そのまま表示すると粗い映像になってしまう。そこで、モバイルレグザエンジン3.0を使い、解像度とフレーム数を、16:9映像の場合は854×480ピクセル/毎秒30フレーム、4:3映像の場合は640×480ピクセル/毎秒30フレームに向上させている。 
ちなみにYouTubeを高画質に再生することもできる。DLNA対応機器との間で、無線LAN経由で写真や動画が転送できる「DiXiMサーバー」「DiXiM Player」機能も持っていました。 
無線LANモジュールも搭載されていたので現在でもインターネットの接続は一応できました。

  

まとめ REGZA Android T-01Cが残したもの

REGZA Android T-01Cは、東芝が「ただのAndroidスマートフォン」ではなく、自社ブランドの誇りと映像技術の粋を込めた一台を作ろうとした、その執念の1台でした。 
X01Tから始まった東芝スマートフォンの歴史の中で、T-01Cは初めて「映像」というアイデンティティを明確に打ち出した転換点の端末だった。REGZAエンジンの搭載、1220万画素カメラ、そして全部入りの日本仕様でした。 
残念ながら東芝はその後モバイル事業から撤退し、このような端末が再び生まれることはなかった。しかしだからこそ、REGZA Android T-01Cは「日本のスマートフォンが最も熱かった時代」を象徴する一台として、今も私の記憶に鮮明に刻まれています。手のひらの中に、テレビの未来があった。あの頃の東芝の夢が詰まったT-01Cは、時代を超えた名機と呼ぶにふさわしいデバイスです。 

コメント