Thinkpad 235 1998年
本機は1900年代末期に開発されたサブノートの完成型。
いつ買ったのか記憶がないのですが2台ありました。購入歴見ていたら去年(2023年)10月にMEM32MB/HDD欠 BIOS起動までという仕様で21,000円で購入していました。
結構いい値段で購入していたので1台目同様にSSD化しました。メモリが32MBですがそれなりに動きます。
この機体はThinkPad230CSのマイナーチェンジ版であり発売前にいくつかのメーカーからOEM販売されていたことも特徴でした。実際には本機の前にThinkpad535が発売されCPUもIntel i486SXからPeintumに進化しましたが235はさらにMMXPeintumを搭載していました。
筐体自体はThinkPad530シリーズは分厚くなりましたが前モデルの230CSとそれほど変化はありません。サブノートPCとしては今起動してみてもサイズと使い勝手はいいものです。今動かして最大の違いは素材は変更されていました。当時のIBMの筐体は経年劣化により筐体表面の素材が加水分解を受け、ボロボロになるケースが多く(Thinkpad220,230,701)、本機は素材変更にそのような現象は発現されませんでした。
当時のサブノートはそのサイズゆえ各種インターフェースの搭載に制限がありましたが、本機は多彩なインターフェイスを備えて拡張性も高いことが特徴の1つでした。
また内蔵電池をビデオ用の汎用リチウム電池が利用できることも特徴でした。(ParmTop110も同様)汎用電池を電源にしようとしている意図は良かったがこれ以上筐体を薄くできないのが欠点。
キーボードとポインティングは特徴的でトラックポイントと呼ばれ、赤いキャップは一目でThinkpadと分かるものでした。個人的には好きでしたがデバイス的に経年劣化すると暴走(特に230CSやVAIO P)もありポインティングデバイスはタッチパットが主流です。
キーボードは打感が230CSより安定し以前のカチャカチャ音感がなった。フルタッチするにはぎりぎり限界だが、上手くまとまっていました。 写真ではわかりにくですが正面にはオーディオ系とUSBポートがあり、カバーもあり使い勝手は良くありません。
本体左側はCardBus対応PCカード・スロット(TypeⅠ/Ⅱ×2もしくはTypeⅢ×1)およびZVポート対応PCカード・スロット(TypeⅠ/Ⅱ×1)と電源スイッチ。
右側。PS2端子(マウス/キーボード)、PS/2ポート、シリアルポート、CRTコネクタ、IrDA 1.1準拠ポート
背部。パラレル/FDD共通端子と電源端子。
LCDは9.2インチ TFTカラー、SVGA、800×600(262,144色)
スペック的にはMMX Pentiumを搭載し当時のサブノートとしては高いパフォーマンスを持っていました。
当時のサブノートとしては様々なPCが発売されましたがThinkpadブランドは堅牢性とIBM独自のフィーリングは他社にないものでした。
久しぶりに動かした235でしたがこの235は本来530シリーズに受け継がれる流れから再度230シリーズとして他社が先だってOEMで先行した後に発売された経緯があるPCでした。OEMのチェンドラから進化した最終バージョンに辿り着いたのがThinkpad235でした。
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