初代iPod:M8541 (Scroll Wheel) 2001年
音楽を持ち歩く。音楽の関わり方を一変させた初代iPod。

購入から既に20数年が経過していて、久しぶりに電源をいれるとバッテリー?アイコンが点灯して起動しませんでした。

おそらくバッテリー劣化によるエラーと想定され、バッテリーをネットと検索。さすがに20数年前のデバイスのバッテリーはなかなか見つかりません。オリジンル仕様では3.7V 1200mAhでしたが見つかりませんでした。やっと見つけたのがヤフオクでLi-Poバッテリー 303450 3.7Vボルト 1000mAh3.7V 1000mAh。コネクター部の互換性はないバッテリーです。

iPodの分解は大変で非常に面倒くさい作業が続きます。プラスチック製ヘラでiPodのステンレス製パネルの間の継ぎ目にヘラを差し込みます。

無理してヘラを入れると金属部が傷つくので注意が必要ですが力を入れないと開きません。

iPodの上下を掴んで、強く押さえると隙間が生まれ効果的です。ヘラを差し込めたら継ぎ目に沿ってスライドし、iPodを固定しているフックを外して行きます。無理してこじ開けると折れるの注意。


電源スイッチ部、ドックコネクタ付近に固定している2つのフックを外すとすべて外れます。

今回使ったのは以前iPhoneの液晶を交換した時に付いてきたプラスチックのヘラと精密ドライバー。

本体とステンレス製フレーム部が取れた状態。

次にバッテリーのコネクター部を外します。


バッテリーを剥がすと5GBのマイクロドライブが見えてきます。


外したオリジナルのバッテリー。SONY製でした。

オリジナルのマイクロドライブはまだ大丈夫そうなのでそのままに。

オリジナルバッテリーからコネクター部を切断します。

購入したバッテリーに接続し、半田してからシーリングします。


本体に仮止めして電源を入れると起動しました。

ディスクに入っている曲も再生できたのであとは元に戻すだけです。

バッテリーサイズが小さくなったので若干スカスカな状態です。

無事、バッテリーの交換が終わった状態です。

無事、起動した初代いPod。当時のキャッチフレーズは「1000曲をポケットに」は今までの音楽再生のあり方を根本的に変えていきました。

この時代携帯音楽プレーヤーはCDやMDプレヤー、そしてシリコンメモリータイプのプレヤーが主流でしたがメニュー操作ーをスクロールホイールで行え、大容量HDDを搭載し、Mac(iTunes)と音楽ファイルの同期が行えるデバイスとしては画期的でした。

この初代iPod。今では少し大きめな筐体は特徴的なホワイトボディに液晶部と代名詞のメカニカルホイールが特徴です。

裏面はステンレスの鏡面仕上げ。

また非常に傷つきやすいのが欠点ではありますが、日本の新潟県燕三条地域の職人の手で1つ1つ磨き上げられていることも話題となり、デザインに対するアップルのこだわりを感じます。

ボディは白いパーツの上にクリアのパーツを重ねた、透明感があり変色もなく良い状態が保たれています。

インターフェイス部。FireWireポート、ヘッドホンジャック、操作をロックするホールドスイッチ。DockコネクタはなくFireWire経由のみでした。

初代はMacしか同期できないなど制約(Windows版iTunesが存在しなかった。翌年MusicMacth Jukeboxで対応はありましたが音楽を丸ごと持ち出すというコンセプトの携帯型音楽プレーヤー、そしてアップルの歴史の中の1つに残るデバイスの1つでした。

コメント