PCV-MXS1 2001年 Part 2

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PCV-MXS1 2001年 Part 2 nVIDIA GeForce2 MX交換とレビュー
 
翌日起動させたところ。SONYロゴがおかしい。Windows起動画面も同様。  
Windowsは立ち上がりますが、画面周りのノイズが酷い状況でした。おそらくグラフィックボードの故障でしょう。  
仕方なく再度、分解を始めました。 
本機はミニタワー型なのでまずは電源から外さないと内部にアクセスできません。  
問題のグラフィックボード(nVIDIA GeForce2 MX)。  
AGPタイプなので予備は何枚かありました。GeforceFX5200とかRADEON 9000Proあたりで試してみました。 
GeforceFX5200も映りましたがドライバーとの相性が悪いのか不安定。 
次にRADEON 9000Pro。これも何故かドライバーエラ-でイマイチ。 
仕方なく同じnVIDIA GeForce2 MXをヤフオクで購入。2日ほどで到着。GeForce2 MX400 AGP(1,000円)。MX400はビデオメモリ種類が異なるだけで基本機能はほぼ同一です。  
ドライバーはオリジナルで問題無く、無事に改善しました。  
 

改めてこのVAIO MXS1ですが、VAIOコンセプトの中で進化したのは音楽との関係でした。フルセットすると大きめのデスクがないので収まらず床置きです。 

初代のMXシリーズではできなかった音楽を貯めて、聴いて、持ち出すことができるミュージックサーバー機能が特徴でした。 
CDはもちろん、MDやFM放送からアナログ音源、ネット配信音楽まで、多彩なメディアから音楽をまとめてSonicStagePremiumにストックできました。
さらにMXS1からは「Net MD」対応MDデッキを備え、MDを手軽に取り出せます。 
音にもこだわりを徹底。独自のサウンド回路や高出力アンプを搭載し、高品位な音質を妥協なく追求してきました。

この第2世代のMXはデザインも一新しアクリルベースのフラットで透明度の高いパネルが特徴でした。 
中央の液晶パネルは音楽ソースの再生中に曲名やタイトルの表示とその下の物理キーにより曲のコントロールが行えました。 

物理キーは自発光式でまたパネルは音楽情報だけではなくイコライザー機能を持ち、オリジナルの音質が再生できました。 
 
ドライブはマルチタイプであり音楽だけではなくDVD再生やオリジナルDVD作成や大量のデーターの記録も行えました。 

アプリケーションではSonicStagePremiumの搭載により貯める、聴く、連れ出すことが一元的に行えたことが最大の特徴でした。若干重たい部分もありますがAppleのiTunesに匹敵するコンセプトを持っていましたが、その後の進化がなくフェードアウトしてしまったのが残念でした。  

リモコンも音楽もTVもDVDも快適にコントロールできる統合型のマルチリモコンを付属されていました。

曲の再生や早送りなど、オーディオ機能の基本操作をはじめ、FM放送、DVDビデオ、「Giga Pocket」といったさまざまなメディア·機能を快適に操作できました。 

DVD再生は特に20W+20Wのハイレスポンスアンプを内蔵していたこともあり、普通のPC環境で聴くサウンドより艶やかで解像力の高い音をもたらしてくれました。   


これは高出力のアンプだけではなく広いレンジ感を実現する2WAYバスレフスピーカーにより優れた音響特性を持つ木製キャビネットに、12cmパルプコーンウーファーと、2.5cmソフトドームツイーターの組み合わせにより低音から高音までスムーズに再現される広いレンジ感を出力するスピーカーの恩恵があるからでした。 

本体スペックは
CPU:Pentium 4 1.5GHz
チップセット:Intel 845
メモリ(最大):256MB PC133対応 SDRAM(512MB) 768MBまで認識しています。
HDD:約80GB(Ultra ATA/100)
DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:DVD-ROM読み出し最大8倍速、CD-R書き込み最大8倍速、CD-RW書き換え最大8倍速、CD-ROM読み出し最大32倍速
ビデオチップ:nVIDIA GeForce2 MX→GeForce2 MX400 AGP
ビデオメモリ:32MB SDRAM
最大解像度:1600×1200ドット/1,677万色 MX400は1920×1200までいけました。
サウンドチップ:Sony Digital Audio System
モデム:56kbps(V.90/K56flex対応)
キーボード:109キー(PS/2接続)
拡張スロット(空き):AGP×1(0)、PCI×3(1)、PCMCIA Type2×1(CardBus対応、空き×1)、メモリースティックスロット×1(1)
インターフェイス
・本体前面:USB×1、IEEE 1394(S400、4ピン)×1、ヘッドホン×1、マイク×1 ・本体背面:USB×1、IEEE 1394(S400、6ピン)×1、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(D-Sub 9ピン)×1、パラレル(D-Sub 25ピン)×1、ディスプレイ(D-Sub 15ピン)×1、ディスプレイ(DVI-D)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、スピーカー×1、S/P DIF IN(光角型)×1、S/P DIF OUT(光角型)×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1、FMアンテナ(F型端子)×1
MPEG-2リアルタイムエンコーダーボード部:S-VIDEO/VIDEO IN(専用端子)×1、S-VIDEO/VIDEO OUT(専用端子)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、アンテナ(F型端子)×1
本体サイズ(W×D×H):192×382×346mm
重量:約11.5kg(本体のみ)
OS:Windows XP Home Edition
付属ソフト:SonicStage Premium for MX、Giga Pocket Ver.4.3、DVgate Ver. 2.4など
本機が登場した2000年代初期は音楽、映像メディア(CD,DVD,MD)に加えメモリーオーディオ(MP3,ATRAC)など様々なフォーマットが存在する中で本機のようなミュージックサーバーVAIOの存在は理想的なデバイスでした。様々なメディアフォーマットを集め、聴いて、編集できた良い時代の1台でした。
 

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