VAIO Phone Biz 2016年 50,000円前後
前モデル(VA-10J)の反省から、VAIO社自身が設計したスマートフォン。
アルミ削り出しの筐体にWindows環境と同等の機能を持たしたハイスペックなビジネス向けWindowsスマートフォンで私も発売時に購入したデバイス。
筐体はアルミ削り出しのボディは重量感もあり質感は高く、汚れも付きにくい。
このアルミ削り出しボディはがっしりとした高級感があり、彫り込まれた「VAIO」ロゴも質感をあげています。
本体右側はSIMカード、microSDカードスロット。SIMスロットはデュアルSIM構成になっており、micro SIMとNano SIMを切り替えて利用できました。
左側は電源ボタンとボリュームボタン。
フロントカメラ(サブ)は500万画素。
メインカメラカメラは1300万画素で本体上部はヘッドフォンジャックがある。
下部はMicro USB端子。
SoCにQualcommのSnapdragon 617が採用されLCDは5.5型のフルHD(1,920×1,080ドット)とメモリは3GBを搭載していました。このサイズでフルHDの解像度になっていることは大きな特徴でもありました。
当時としてはハイエンド型のSoCでその上にはSnapdragon 810/808がありましたが性能的に十分でした。個人的にはWindowsMobileのタイル型GUIはAndroidAndroidにもiOSにもない斬新的なスタイルでしたが使い勝手はWindowsなのでモバイル端末としては使いにくいものでした。
本機はビジネスシーンの想定もあったのか、既にAndroidやiOSは成熟期に近いものがありましたが、WindowsCEから地道にマイナーチェンジを繰り返し進化してきたWindows10モバイルを搭載していました。
Windows10mobileにはOffice系アプリやMicrosoft Edgeもあり、まさにWindowsをスマートフォンに入れ込んだ感じのものでした。特にOffice系はPC版なのでかなり本格的に利用ができました。またリモートデスクトップもWindows環境と同等にしようでしたのも便利でした。
本機は初めてContinuum for Phones機能を搭載していました。
VAIO Biz上のWindows10mobile環境を無線下でディスプレイ(Miracastのレシーバ付き)、キーボードやマウス(Buletooth)を使いPC環境と同等の環境が実現できました。イメージ的には外部ではスマートフォンを使って、職場や自宅ではContinuum環境でデスクトップPCのように作業が行えることでした。(写真はMicrosoft 性Miracastアダプター)
この売りのMiracast。Wi-Fi,Bluetoothでデスクトップと同様の環境が実現できるのですがディスプレイ側がMiracast環境はなく、Miracast用のワイヤレスアダプター経由の接続が必要となり、どのディスプレイでも接続ができないのが欠点(プロジェクターは対応している機種がそれなりにありました。)。
久しぶりにContinuum for Phones機能を再現してみました。キーボード、マウスはBluetooth経由で接続しています。
ちなみに現在使用しているGalaxyFold4でもSAMSUNG Dexとして同様の環境が再現できます。
本機の売りはOSがWindows10mobile。Windows10との親和性が高く、Office(Word,PowerPoint,EXCEL)やメール(outlook)、カレンダーなど仕事では即戦力の環境でした。
残念だったのが一般的なアプリケーションが不足していて、なかなか発売後も揃わなかった。インターフェイスはWindows環境そのものなのでスマートフォンとしての利便性は若干他のOSには及ばなかったと感じで、結局ハードウェア、ソフトウェアともバランス悪い仕様となったのが残念でした。
VAIO Phone A 2017年 24,800円
Windows10Mobileの衰退(失敗)からAndroid6.0に変更しコンシューマー向けにマイナーチェンジしたVAIO Phone。
2代目の「VAIO Phone Biz」は、OSにWindows 10 Mobileを採用した、ビジネス向けスマートフォンとしてのコンセプトは良かったですがWindows 10 Mobile環境ではAndroidほどアプリが無く一般向けには難しい環境でした。
本機は2代目のVAIO Phone Bizと同じとなっていて背面がアルミニウム素材の削り出しで、中央にレーザーエッチングによるVAIOロゴの彫り込みもあり、デバイスは同等でAndroidに最適化されたチューニングになったいる端末。
外観、サイズはボタン配置はBiZと同じ
OSは素のAndroid6.0。
残念ながら素のままのOS仕様でXPERIAのような専用アプリもなく、スマートフォンとしての優位製が見つからないのも課題でした。Sonyのようなカメラや映像、音楽のオリジナルアプリケーションがあれば立ち位置も違っていたかもしれません。
価格もBizの半値程度で質感も高くミドルレンジ帯のAndroidスマートフォンとしては申し分ないスペックでしたが、VAIOブランドを求めるユーザー層は私も含めハイエンド指向を望む為、SoCは最新版ではなく、内蔵ストレージも16GB少なく、また5.5型液晶搭載のためやや筐体が大きいなどど中途半端な端末となってしまったと思います。
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