挑戦者 MOVIE TANKⅢ (I/O DATA) 2006年
DVD ISO再生ができたI/ODATAが発売していた挑戦者シリーズ3.5インチHDD内蔵のメディアプレヤー。
今でも使用している一番の特徴はDVDのイメージ(ISO)が直接再生でき、HD再生(MP4)が行え、出力がはコンポーネント(720p)、に加えSビデオ、コンポジットができる点です。

今更感がありますが主にDVDを見る時に使用しているアナログディスプレイPROFEEL PRO(KX-34HV2)の再生用端末として使っています。

本機は内蔵のHDD(200GB)に保存しているDVD-ISOの再生に使っていましたがHDD(3.5インチIDE)自体が大分音も大きくなったことからS-ATAの2.5インチに変更してみました。

変換に使用したのはシステムトークス スゴイアダプタ。

このアダプターは再現性が高くIDE仕様の旧MACや旧VAIO、PS2等には間違えなく認識してくれる優れものです。

内部を分解していきます。基盤部、映像デコードチップにはSigma Designs「EM8511」。2006年頃のメディアプレーヤーによく使われていたチップ。

しかし、残念ながらMPEG-4規格には対応していないため、拡張子がmp4のファイルは認識しますが再生できなので用途はDVD規格です。1層、2層どちらもコマ落ちなく再生されます。

両脇のネジを外すだけで簡単にアクセスでき、取り外しも簡単でした。

HDDは2.5インチ200GB以上は認識しません。パーテーション区切れば認識する模様。(SSDも認識しました。)

今回はHDDを搭載。DVDイメージはあらかじめHDDにコピー済みとしました。本体はUSBホスト機能を持っていますがUSB2.0規格のため遅いのがネックです。

換装も終わり完成。HDDが2.5インチなので本体が大分軽くなりました。

このmovietankですが筐体はブラック基調の横置き型です。

正面に操作系とLCDパネルがあり、ブルーバックの発色が鮮やかです。

操作系は4方向ボタンを含む多くのボタンがあり、LCDと組み合わせて本体による再生操作をほぼ行える。

背部は AV出力をミニジャックで1つのジャックで コンポジット/S/コンポーネント、音声を兼ねていて、その他光出力端子とUSB端子はPCとの接続用でケース側のUSB端子はミニBタイプとなっています。

またこの機種からUSBホスト機能がつきUSBハブを併用することで最大4台までのUSBマスストレージデバイスを接続できます。

操作は起動すると生するメディアタイプ/ドライブ/フォルダと階層をたどって選択できます。

ファイル一覧から再生したいファイル選択すればファイルを再生する仕組みです。

この表示はディスプレイ側と本体LCDパネルでも行え、レジューム機能も備えています。

リモコン。かなり多機能ですがサイズも大きくボタンはゴム製。

実際にはDVDのISO再生機として本機のS端子出力を→アナログRGB変換(SONY YR-421)してプロフィールに出力しています。

KX-34HV2は入力がコンポジェットとS端子に限られるためこのMOVIE TANKⅢとPS3、FireTVStick(HDMI→コンポジェット変換しKODI再生)しています。

PS3をコンポジェットするのが映像的には綺麗ですがCW化PS3の内蔵ディスクからの再生は再生するまでの過程が煩雑であり、KODIを使ったFireTVStick再生はNAS経由でHDMIをコンポジェット変換は画像の劣化もあり本機を使った再生が一番簡単であり、映像的にも綺麗です。


MOVIE TANKⅢのHDDには保管できる数に限りがあるのでFireTVStickも使用しています。

実際にはフリーのメディアプレーヤー再生ソフト(KODI)をインストールしてネットワーク経由でNASのISOファイルを再生します。

有線LAN経由ではコマ落ちなく再生できます。


DVD映像は液晶ディスプレイの環境下でスケールアップするよりもブラウン管でベースサイズ(720×480)で見る方が自然な感じで私は好きです。

但し、HDMIからコンポジェット変換しさらにRGB変換しているのでオリジナルと比べると微妙ですが数多くあるNASのISOファイルを簡単に再生ができる方法の1つです。

現役を引退した機器を子供部屋に置いています。本来ならプログレッシブ対応のDVDプレヤーを直接接続した視聴するのがベストですが映像データー化を進めてしまうとNAS経由やHDD再生はやはり便利です。

現在の2K,4KディスプレイではDVDフォーマットはスケールアップしても本来の映像を再生することはなかなか難しく、ブラウン管での再生が未だに見やすくなかなかこのPROFEEL(KX-34HV2)を手放せません。

デザインと当時の高画質技術を惜しみなく搭載していたモニターテレビです。

このキュービックスタイリングは今見ても古さを感じさせません。

本体下にはセンタースピーカー(ONKYO製)を配置し、AVアンプ(TA-DA5300ES)7.1ch環境下でDVD再生しています。

デジタル画像のような高精細な映像ではありませんがアナログ的な少し温かみのある映像もいいもです。

この部屋には過去に使用してきた機器も保管してあり、未だに稼働します。

デジタル化が進み、再生デバイスの衰退(?)が進む中、このアナログ中心の構成でレコードやCD、そしてDVD映像を楽しみのもまたいいものです。

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