CLIE PEG-T650C (Sony) 2002年
小さなボディに音楽再生機能や通信機能などを詰め込んだコンパクトPDA

当時のClieは折りたたみ式デバイス(Clie NRシリーズ)が人気でしたがその多機能デバイスをコンパクトにポケットサイズに取り込んだPDA

スマートフォンがない時代、スケジュールや電子ファイルは手軽にポケットから取り出せることが便利で仕事ではこのタイプを使っていました。

当時は本機搭載のPlamOSと多機能なMicrosoftのPoketPC OSがありました。PoketPC OSは多機能でしたがOSレスポンスは重く比較的軽いPlamOSは非常に魅力的でした。

本機は以前紹介したPEG-T600CのマイナーチェンジモデルでしたがCPUのDragonball VZのクロックが33MHzから倍の66MHzに向上し、前モデルは搭載されていなかった音楽再生機能の搭載や通信アダプターによる無線LANカード(CF)が搭載できるなどかなりのアップデートがされてしまい1年で買い換えてしまったモデル。

筐体自体は前モデルほぼ同じで違いがあまりわかりません。アルミ素材を全面に使用していて軽量で質感は高い。

外見的にはロゴの部分に色の違いがある程度。

操作部は基本的にな配列。中央のスクロールキーは便利だった。


特徴のジョグダイアルデバイス。アプリケーションの選択、実行が片手で行えるデバイスです。 

液晶解像度は320×320ピクセルで6万5536色表示に対応したバックライト搭載半透過型TFTカラー液晶。並べると色の発色は本機のほうが高い。

音楽機能も復活し「Audio Player Ver.2.2」がインストールされているのでメモリースティックにMP3(ATRAC3も可)をコピーすれば再生が行えました。


メモリースティックは上部のスロットに格納されています。隣は赤外線モジュール

テレビなどほとんどがソニー製品だったため「CLIE Remote Commander Ver.1.2」は以外と使用頻度が高かった。

クレードルはデザインが変わり本体の筐体色に近いものになっています。クレードルはUSBケーブル付きなのでPCと比較的容易にシンクロが行えました。

当時オプション購入した通信アダプター「PEGA-CF61」。CFカードタイプの無線LANカードを挿していました。

本体スペックは
OS:日本語版Palm OS(R) Ver.4.1
CPU: DragonballVZ(66MHz)
メモリー/フラッシュメモリー :16MB(DRAM)
インターフェース: USB、赤外線、メモリースティックスロット
LCD表示装置:バックライト搭載液晶ディスプレイ
表示解像度/表示色:320×320ドット/65,536色
外形寸法 約幅71.8×高さ118.0×奥行12.5mm
質量 約140g
主な付属品 USBクレードル、スタイラス、ACアダプター、ステレオヘッドホン、インストールCD-ROM、ソフトカバー
電源 内蔵型リチウムイオンポリマー充電池

当時はPDAデバイスが全盛期であり、様々なデバイスが発売されていました。その中でPlamOSを搭載したCLIEは本家を越えた多機能でニーズに沿ったPDAデバイスでした。(隣はT600C)

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