タッチパネル全盛のスマートフォン以前に個性的だった携帯デバイスNo1 NOKIA N95 2007年
マルチメディアに特化したノキア製のスライド型携帯端末
本機は2007年に販売された、OSにSymbianを搭載したスマートフォン。
キーボードやメディアプレーヤーが現れる上下デュアルスライド式の本体を採用した、特徴的な端末でした。
当時のノキアが提唱したマルチメディア端末で映像、音楽、画像、通信に特化した個性モデルで国内仕様(X02NK)としてソフトバンクからも発売されていました。
このモデルは後期型で標準仕様よLCDも0.2inch大型化されブラックボディ、メモリも8G
クローズした状態。厚みはありますがコンパクトで従来のfeature phoneに近い。
正面左側。赤外線、3.5mmステレオミニジャック、スピーカー 6345
上部は電源スイッチ。
右側。スピーカー、ボリューム、カメラ起動ボタンなど
ディスプレイ下にあるキー類で通話、画面操作(カーソル、決定、キャンセル等)の基本操作は行えた。
下部はUSB端子
スライドさせると通話用のテンキーが現れます。このあたりは従来の携帯電話らしい。
デュアルスライド式は一方の側にスライドするとテンキー現れ、反対方向にスライドさせると専用のメディアキーが現れ、横画面に切り替わります。
このあたりの作りは当時ノキアが提唱していたマルチメディア端末のコンセプト。
メインのカメラは500万画素(光学系Carl Zeiss、Tessarレンズ、オートフォーカス)で当時としてはハイスペック。
インカメラ(10万画素) 現在のネットワーク環境やZoomのようなアプリがあれば利用頻度はあったですが。
SymbianOSは当時のAndroidやiOSと比較するとシンプルで軽い。
デザイン的にも標準機はシルバー基調であるがブラックボディでなかり締まった印象でありメディアキーをスライドさせるとメディアプレヤーとして機能します。また、3.5mmステレオミニジャックも搭載していたためヘッドホンをそのまま差し込めたりと国産機にはない特徴がありました。
メディアキーは再生・停止・早送りの操作が可能でミュージックプレヤーとしての機能を備えていました。
メディアプレヤーはサムネイル表示も可能で両脇のスピーカーからステレオ再生が可能でした。
動画再生QVGA(320×240)程度ならスムーズに再生。ゲームも動きました。
3Gまたは無線LAN経由でインターネットにもアクセスできました。
この時期のノキアは低価格の携帯電話からハイエンドのスマートフォンまでの持ち合わせており、特にハイエンドデバイスは他社にない特徴がありました。(上は後継機のN96)
ちなみに一緒に出してきた同じN-seriesのN81
以前紹介したN86以前のモデル。
本機は500万画素カメラ、GPS、HSDPA対応、Bluetooth(A2DP対応)、無線LAN、加速度センサーなど当時搭載できるものを全て投入したようなデバイスで通話だけではなく写真、映像、音楽、インターネット、マップなどあらゆるニーズに対応する為にデザインされ、規制の多い日本のデバイスとは違ったた多機能携帯電話でした。
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