CLIE PEG-NR70V(Sony) 2002年
Palmのオペレーティングシステム「Palm OS4.0」を搭載したPDA。

以前紹介したCLIE PEG-NR70のカメラ付きモデル。

このNR70シリーズからQWERTYキーボード、折りたたみ型と新しいClieのスタイルが確立されたモデルでした。

フリップデザインが特徴で開くと液晶部とファンクションキー/キーボードが現れる。

キーボードは決してタイピングし易いものではありませんがよくこのサイズにQWERTYキーボードレイアウトしたと思います。

フルタッチ難しく両手で持ち、親指でタイピングするようなイメージでした。慣れてくれば簡単なテキスト入力もできました。

上部にはアプリケーションボタンとスクロールボタンを装備。

筐体自体は非常に薄くスリムです。

正面左側には各種インターフェイスが装備され、ソニー独自のジョグダイアル、ヘッドホン端子などがあります。


液晶はヒンジ部が回転式。

開いた状態ではLCDを180度回転させて畳むと従来のCLIEスタイルになる。

背部は赤外線(Enhanced IrDA)、マジックゲート対応メモリースティックスロットを装備。

ソニーらしくヒンジ部も曲線を上手に使ってデザインされています。

ヒンジの左側に10万画素CMOSカメラ一を搭載。NR-70との唯一違う部分。

レンズはF値が2.8、焦点距離が2.47mm、撮影距離は0.3m~∞で、画像サイズは320×240/160×120/88×88ドット。スペック的にはメモ程度のもの。天井のプロジェクター(EH-TW6600W)を映しています。

液晶も大型化され解像度も320×480ドットに対応し当時のPalm仕様では十分な解像度。但し当時はなかなかこの解像度に対応するアプリケーションが少なかったのが残念でした。

ソニーらしく音楽再生機能も当時スペックでは充実していた。

オーディオ機能も備え、メモリーオーディオとしても十二分に使えた。

ATRAC3/MP3ファイルをマジックゲート対応メモリースティックにコピーするだけで音楽再生が行えた。

使い勝手、スペック的にはCLIE PEG-NR70と同等なので以前の記事を参照してください。

本機はCLIEの新しい使い方の提案として生まれたモデルでした。

使い方によってスタイルを変えられ、従来モデルよりCPU強化(Dragonball Super VZ-66MHz)により画面展開、アプリケーションレスポンスも向上させた意欲的なモデルでした。

デザインもサテンシルバー色のシンプルなデザインでありながらジョグダイアル、180度フリックスタイル、QWERTYキーボードなど様々なギミックもった持っていて楽しいデバイスでした。

現在のどれも似たようなスマートフォンデザインにない独創的でシンプルなデバイスをソニーも再度チャレンジしてもらいたいものです。

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