システムコンポーネントステレオ キューブリック Qbric (Sony) 1995年 98,000円
CD、MD、カセットデッキをCDジャネットサイズに詰め込み音質とデザインにこだわったシステムコンポ

当時のミニコンポというカテゴリーの機器は多く存在していましたが、本機のようなCDジャストサイズにまで濃縮したデバイスは画期的でした。

97年当時、非常に興味もあり購入の一歩手前まで考えましたが当時は独立し借家暮らしで置く余裕もなかったため断念したデバイスでした。

その後、気にはなっていましたが良いタイミングもなかったのですがヤフオク見ていたらジャンク品でしたが非常に安価で購入できたので修理を試みました。

落札価格が110円だったのでそれほど期待していませんでしたがなかり丁寧な包装で送っていただきました。

開封した状態です。外観は大きなキズもなくフロント部のアルミフレームも良い状態を保っています。

なぜかカセットデッキにはテープは入ったまま。若干怪しい感じでした。

とりあえず配線も含まれていたので接続してみます。


接続はケーブルコネクターとピンプラグ、光ケーブルに制御用の専用ケーブルです。


まずはCDが一体化したコントロールユニット。ディスクを入れてみました。

CDは認識し再生している模様です。

次にMDユニット。MDディスクを入れようとしましたがローディングしません。その後ディスクエラー表示が。カセットデッキはイジェクトすらしない状態でした。


まずはカセットデッキから取り組みます。内部を開けていきます。

予想はしていましたがホール部のゴムベルトが溶けている状態です。

このQbricはコンパクトサイズは良いのですが分解・修理するには結構大変でした。スチール製のカバーを外し、背部のパネルも外していきます。


電源部が現れます。この基板も全て外さないとカセットユニット部に到達しないようです。

手前の基板とサイドの基板を外していきます。


デッキ部にアクセスができるようになり。フライホイールを元の位置に戻します。

イジェクトできるようになり、中に入っていたカセットも取り出しました。


デッキ部。ゴムベルト以外の状態はそれほど悪いようには見えません。

ホイール部を外してベトベトになったゴムベルトを除去していきます。


新しいゴムベルトに入れ替えて組み直します。


動作確認するために仮組み立てをします。

電源ユニットも接続し、入ってきたカセットテープを入れてみました。再生ボタン押すとテープも回転し始めました。


コントロールユニットと接続しイヤホンから音が出力されることが確認できました。

テープ速度も問題なさそうでいい感じでアナログの音色です。

次はMDプレヤーです。MDディスクをローディングしません。

Qbricのフロント部はデザイン性重視なのかトルクネジが使われています。

スチールカバーを外します。なかりギッシリ詰まっている状態。


背部の電源部もかなり出っ張りがあります。

ユニット部を徐々に外していきます。

どうもローディング用のゴムベルトが劣化し切れている状態。

これを交換して、仮組立します。

ピックアップが劣化していなければ読み込むはずです。


ゴムベルト交換によりローディンし、TOC (Table Of Contents)を読み込み始めました。


タイトル情報も読み込み、MDらしいカジュアルな音質が再生されました。


110円で購入してたQbricですが無事復活。このデバイスのスピーカーはアンプ内蔵タイプが必要なので入手できたらゆっくりとレビューしようかと思います。

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