前モデル(ゼロハリバートン)のデザインから機能重視のハンドヘルドPCに進化した3代目。
以前電源なしモデルを3,000円位で購入し放置状態だったデバイス。

同じようなコネクタがあると思っていましたがなかなか見つからなくネットで情報を探すとなかりマイナーな電源コネクタでなかなか見つからず。

Clie(SonyのPDA)の一部の電源コネクターに使われているようなので接続してみました。がどうも電圧が足りないようで起動せず。Clie電源は Vで実際は7〜8Vが必要のようです。

しょうがないのでClie電源のコネクターを切断し7〜8Vの電源に繋ぎ直すことを試みましたが意外と7〜8Vがありませんでした。

見つけたのが昔使っていたISDN用ターミナル(TA-B64DSU:I/Oデーター社製)のACアダブターで7Vです。

コネクター部を切断しClieコネクターを接続してみました。

電圧は問題ないようで起動しました。

OS(WindowsCE)も起動しました。

外観はプラスチック材を使って実用性重視?な筐体です。

当時はWindowsMobile搭載のPDAや携帯が充実していた時期で短時間で起動ができかつ軽量でバッテリー時間が長く、インターネットアクセスが可能なデバイスニーズがありました。

本機もキーボード付きのWindowsCE機として以前のモデルよりタイピングしやすい14.1mmピッチのキーボード。

サイズも大きくなりかなりタイピングしやすくなっています。

正面左側。PCLink用USB/USB機器接続用USB/SDスロット


右側。CFカードスロット(データカード可能)/イジェクトボタン/AC端子

問題の電源部。コストダウンの為なのかわかりませんが汎用電源を使ってほしいものです。また代わりの市販の電源がなく現行はCLIE電源のコネクターで代用しています。

感圧式タッチパネル付き液晶ディスプレイを搭載していました。

5型LEDバックライト付半透過型TFT(WVGA・800*480・65536色)です。

正面右側にはスタイラスペンが内蔵されています。

CPUにIntel PXA255 400MHz、メモリ64MBを搭載する。インターフェイスとしてType 2 CFスロット×1、SDメモリーカード/MMCスロット(SDIO対応)×1、USB×2とまるでモバイルPC並みのスペックを持っています。 3190

特に液晶部の両脇にあるアプリケーションショートカットは便利でした。

OS:Microsoft Windows CE .NET Version4.1
CPU:Intel PXA255 アプリケーション・プロセッサ 400MHz
LCD:5インチカラーTFT半透過型液晶(65,536色)ワイドVGA(800×480ドット)LEDバックライトメモリ:RAM 64MB(OS、プログラム実行領域含む)ROM 32MB
適用回線/通信速度:デジタル携帯電話:9,600bpsvPHS:64kbps/32kbps パケット通信(DoPa):最大9,600bps/最大28.8kbps FOMA パケット通信:最大384kbps
外部インタフェース:コンパクトフラッシュTMカードスロット(TYPEII)、SD(SDIO)/MMC TMメモリーカードスロット、携帯電話/PHS/FOMA接続コネクタ、PC接続コネクタ、赤外線通信ポート(IrDA1.2準拠)、3.5φステレオヘッドホンジャック、3.5φモノラルマイクジャック
外形寸法(幅×奥行×高さ):189×117×21mm(突起部を除く)
質量:約455g(リチウムイオン充電池 N003M含む)
使用可能時間:約4.5~8時間(非通信時)/ 約3~5時間(通信時)約16時間(オプション:大容量リチウムイオン充電池使用、非通信時)

本機は従来のシグマリオンと比べプラスチック素材をふんだんに使ったことから45g軽量化し厚さも6mm薄く、さらに画面サイズは大きくなり解像度も2.5倍とかなりスペックアップしたデバイスでした。

WindowsCEというOSがボトルネックとなり質の高いアプリケーションが少なかったことからそれほど普及しなかったのが残念です。ネットにアクセスできテキストを書く程度なら今でも十二分なデバイスだと思います。

初代、二代目と一緒に並べてみました。

デザインも優れコンパクトなPCを見ることが少なくなってしまい残念です。


海外ではクラウドファンディングなどを利用して作成されるPCがある中、国産で質の高いPCを作ってほしいものです。

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