ESシリーズのCD/SACD/DVDユニバーサルプレーヤー。
本機の前に当時購入したSCD-XA33ESが当初の想定よりいい音が出なかったこともあり手を出したプレヤー。
デザインは当時のESシリーズと共通なシンプルなデザイン。当時メイン機だったMDPS-JA30ES,CDP-XA5ES,DTC-ZA5ES,TC-KA3ES,STR-VZ555ESとも調和がとれるものでした。
以前紹介したDVP-S9000ESは他のESシリーズとはまた違った重厚感があり、アクリルを多用したフロントパネルは所有感をくすぐるものでしたが本機はいたってシンプルで他の機体と調和がとれ、シンプルが故に飽きがこないデザイン。
操作系にシンプルで細かい操作はリモコンで行い、基本的なもののみをアルミ削り出しのボタンをシンプルに配置しているのが質感を上げている。
本機の特徴のひとつでもあるアドバンスドFXメカニズムの薄型トレイはDVP-S9000ESと同様にシャッター開閉します。
個人的には従来のトレイ方式のほうが高級感はあると思います。
表示のFL管は鮮明表示で分かりやすい。
DVP-S9000ESは非常に重く12.6kgありましたが本機は6.4kgと半分。重さで音がすべて決まる訳ではないと思いますがやはりアナログ部のコストダウンは否めない感じ。
性能的(オーディオ系)には高性能な192kHz24bitオーディオDACを搭載し、前回紹介したDVP-S7700より質は違います。
音質は重厚感があります。SACD再生も透明感のある解像度の高い音を再現してくれます。本機も主にSACD/CDPlayerとしての利用が多いがDVP-S9000ESのようにCD-Rが太陽誘電製のみ対応ではなく、大体どのCD-Rでも認識するのはありがたい。
底部です。コストダウンの後がわかります。
インシュレーター。S7700よりましな程度。
背部の端子系。
リモコン。だいぶコンパクトになりました。当時はジョグダイアルをよくソニーはデバイスに使っていました。
本体スペックは
形式:スーパーオーディオCD/DVDプレーヤー
信号形式:JEITA標準、NTSCカラー方式/PAL方式
出力端子(映像系):コンポーネント映像 、S 映像 、コンポジット映像
ピン(金メッキワイドピッチ端子)/D2端子 2系統(金メッキ端子)
出力端子(音声系): 光デジタル 、同軸 、アナログ(L/R) 、5.1chアナログ
1系統 (ドルビーデジタル※1、DTS※2、リニアPCM)
1系統(金メッキ端子)(ドルビーデジタル※1、DTS※2、リニアPCM)
2系統(金メッキ端子)
1系統(金メッキワイドピッチ端子)
電源:AC 100V、50/60Hz
消費電力:20W(待機時:0.3W)
外形寸法(幅×高さ×奥行き): 430×113×349(mm)
質量:約6.4kg
本機は映像はプログレッシブ出力なのでのでそれなりに良い画像を出してくれます。
とは言ってもFullHDのモニターではスペック的には厳しいので800×600のプラズマ(KZ-42HS500 )とブラウン管(ProfeelPro)に映してみました。
使うソースはいつもと同じ物を。
意外と発色は良く、遠くで見るとそれなりに映ります。
実際はモニターの影響(特にこのモニターは)も大きいですがブロックノイズと黒が潰れてしまっています。
別のソースで再生。
やはり暗所は弱い。
プロフィールプロで再生。トリニトロンの良さというのか、発色は良く暗いところも潰れません。
DVDのスペック(解像度)ではブラウン管のほうが圧倒的に見やすい。
本機と前回紹介したDVP-S770。物量では本機が圧倒的に上回っていて音質的には差がでますがユニバーサルプレヤーとして役割を十分に担っていたものでした。
DVP-S9000ESと比較するとコストダウンの感は否めないものバイ・ピクセル・アクティブIP変換 ,4bit108MHzノイズ・シェイプド・ビデオD/Aコンバーター ,クロマアップサンプリングなど新しい技術を投入しつつコストをさげているのはソニーの本機度がわかる機種だったと思います。
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