Libretto 20 (TOSHIBA) 1996年  178,000円

Note_PC

デスクトップPCをポケットサイズにしてしまったLebretto。

当時はVVHSテープと同等な小型サイズでWindows95がまともに動いた小型PC

ミニノートと呼ばれるジャンルを切り開いた超小型モバイル機ですが久しぶりに電源を入れたところHDDが異音を発生し、起動すらしない状態となっていあました。

このサイズの小型PCはあまり分解したくないのですがHDDを入れかを実行。かなり古いのでプラスチックを外すときは割れないように慎重にいきます。

まずはHDDまで行き着かなければいけないのでネット情報を見ながらキーボード手前のカバーを外しました。。フラットケーブルを慎重に外すと取れます。

バッテリーを外し、ネジを全て外していきます。

20GBの壊れていると思われるHDD。

左側上部が8Mのメモリ。正面のチップがGPU(CirriusLogicCL-GD7548)で当時は32Bitチップで高速でした。

右側のチップがCPU。AMD社製Am486DX。

手前がメモリ増設スロットで8Mを増設済み。

メインボードを外します。

HDDユニット部。隣はPCカードスロット。

壊れている20GBのHDD。当時は厚さが12.7mmが普通の中、超薄型(8.45mm)でした。

せっかくなのでSSD化に挑戦。(CFカード)

CFカードは相性がありいくつかテストしてみました。

CFカードによるSSD化でしたがCFカードが16GBしかないので40GBのHDDを用意。

厚さもそれほど変わりませんでした。

WindowsをインストールするにもBootする方法が現状ありません。LibrettoはPCカード用のFDがあれば起動ディスクからBoot可能ですがLibretto用のFDは持っていなし。ヤフオク見たら3000円程度で売っているので買おうかと思いましたが、そんなに時間もかけられないためもう一台のLibretto60のHDDをこれdo台を使ってまるごとコピー。

20分ほどかかりました。

コピーが終了し、元に戻して完成。

本機の特徴はサイズもさることながら当時搭載可能な最大サイズの6.1型TFT液晶。DSTN液晶が一般的でしたが発色、視認性に優れていました。

キーボードもこのサイズではキーピッチが13mmとタイピングができるもので本機の前に使っていたPC110(IBM)とは格段の違いがありました。

キーストロークは短いですが普通のノートPCカードのキーボードを小さくした感じです。

ポインティングデバイスです。正直私は使いづらいものでした。

この裏側に左右のクリックボタンもあり操作感覚は慣れないとクリックすらまともにできませんでした。

正面左側。HDDスロットがあるためなにもありません。

背部です。IOアダプターをはずしてあるので中央の赤外線通信ポートのみ。

IOアダプター。シリアルポートとパラレルポート。

右側。PCカードスロット(TypeⅡ)1枚のみと電源。

電源スイッチです。

当時はWindows95が標準装備されていました。

本体スペックは
CPU:DX4 75MHz相当品
RAM:8MB(最大20MB)
2次キャッシュ:なし
表示機能:6.1型FLサイドライト付きTFTカラー液晶
表示能力:640×480ドット/65,536色
表示チップ:CL-GD7548(RAM 1MB)
キーボード:OADG準拠88キー、FDD:外付け別売オプション
HDD:270MB
赤外線I/F:IrDA/ASK方式準拠
サイズ(幅×奥行き×高さ):210mm×115mm×34mm
添付ソフトウェア:Windows 95、TranXit Ver.2(以上CT共通)、Microsoft Works、Lotus Organizer、駅すぱあと’96、英和辞書および国語辞典ソフト(View Dic)(以上CTAのみ)、価格:198,000円(CTA)/178,000円(CT)

PC110(IBM)と並べてみました。

タイピングができるキーボード、65,536色表示可能なTFT液晶。この差は非常に大きかったです。しかも価格も安かった。

デバイス的な質感はPC110(IBM)に分がありました。

当時はIBMのPlamTopPC110(PT110)が既に発売されていましたがMs-DOSベース機でありWindows3.1がまともに動く程度でかなり無里をしないと小型PCではWindows95を動かすのは難しい時代でした。そんな中、6.1インチTFTカラー液晶(65,536色)、270MBのHDD、リチウムイオンバッテリー(最大3時間、オプションの大容量バッテリー使用時は6時間)、IrDAなどノートPCに必要な装備をこのサイズで納めたのは驚かされました。

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