VAIO M300シリーズとデザインを共有し、ディスク編集やタイトル入力を可能としたMDデッキ。
本機はVAIOとシリアルケーブルを使ってデッキのコントロール、ディスク編集ができてしまった。当時はMDが全盛でしたがPCとリンクしたコンセプトはVAIOしかできなかったような気がします。
正面左側。PhoneLEVELツマミ、赤外線、タイマー、PHONES端子、ControlA1が装備されている。
右側。基本操作系のボタン類が配置されこの辺はVAIOデザインと共有しています。
エディット、RECLEVEL、AMS、Input、RECMODE端子が並びます。
正面にスロットインタイプのMDドライブ。
表示部。情報量は多め。
SONYらしい?全てをコントロールできる大型リモコン。(ここまでキーが必要かは疑問ですが)
背部です。アナログ入力出力端子、デジタル入出力端子とコンロールA1端子。
接続用のリンクキット(MD-PCリンクキット)です。
接続用ケーブル、MAC変換ケーブル、アプリケーション(MD Editor)、リモコン、取説です。
このシリアルケーブルですがM370のシリアル9ピンと本機のコントロールA1端子に接続することにより可能となります。
制御用のソフトウェアはMD Editor。
このソフトでシリアルポートの制御ができ、VAIOからMDデッキのほとんどの機能を制御することができました。電源のON・OFF、MDの再生、早送り、曲飛ばし、一時停止、停止、録音などのデッキ基本操作など。
USBとは異なりポート設定が違うと繋がりません。
MDエディターモードを使えばMDのTOC(Table Of Contents)の情報に書き込み可能となりタイトル入力や曲の並び替えなどが簡単にできました。
実際にCDからMD Editorを使って録音してみました。
あくまでも録音なので等倍の時間がかかります。
録音終了後、MD Editorでタイトル入力、曲名入力ができます。
また漢字入力も可能でしたがMDの仕様上全角データーは一般のMDには表示されないなど制限はありました。
しかし曲同士を繋げる、切り取るなどかなり高性能な編集ができたことは画期的でした。
48kHzや32kHzといったサンプリング周波数を44.1kHzに自動変換するサンプリングレートコンバーターを搭載していた為、VAIOから光ケーブルで直接録音が可能でした。
本体スペックは
A/Dコンバーター:20bit⊿∑
D/Aコンバーター:ハイブリッドパルスD/Aコンバーター
音声圧縮方式:ATRAC
録音・再生時間:ステレオ:最長74分,モノラル:最長148分
周波数特性:5Hz~20kHz ±0.3dB
ダイナミックレンジ:96dB以上(再生時)
SN比:96dB以上(再生時)
全高調波歪率:0.004%以下(再生時)
ワウ・フラッター:測定限界(0.001%W・peak)以下
入力端子:ライン:1系統,光デジタル:2系統
出力端子:ライン:1系統,光デジタル:1系統,ヘッドホン:1系統
外形寸法幅:280x高さ90x奥行287mm
重量:約2.8kg
付属ワイヤレスリモコン RM-D24M
MD-PCリンクキット
オペレーションソフト「MD Editor」(CD-ROM)
コントロールA1接続コード(モノラルミニプラグ)
接続コネクター(モノラルミニジャック-RS-232C)
Mcacintosh接続用変換ケーブル
NEC PC98シリーズ接続用変換コネクター
別売カタカナ入力専用リモートコマンダー RM-D10P(¥7,500)
本機から始まったMD、CDなどの音楽デバイスとPCの融合はその後のVAIOミュージックサーバー機
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