SHARPのポケットコンピュータ PC-1212です。4月は異動や業務の引継ぎなど連日忙しくなかなか更新ができませんでした。以前紹介(2011/07)したPC-1211のマイナーチェンジモデルです。
久しぶりに実家の掃除に行き、私の古い机の中に残っていました。
初号機(PC-1211)との違いは液晶パネルが透明色になっており、PC-1211に比べ見易くなっており、また液晶漏れのリスクも軽減されていたようです。
本機の登場した記事には既にハイスペックのPC-1500/1501が存在しポジション的には微妙でした。
また日本国内では発売されなかった為(海外モデル)に若干希少性はあるのかもしれません。
正面右は数値入力用のテンキーが配列されています。シャープらしい電卓スタイルを彷彿とさせるデザインです。
正面から左側はQWERTY配列のキーが並びます。サイズ的にはなかり小さいですが当時のソース(BASIC)はそれほど長いものではなかったのでそれほど気になりませんでした。
外観は国内モデルと違いがありません。CPU、メモリなど機能的にも違いがないようです。
本体スペックは
CPUス:SC43177/SC43178 (4bit) 256kHz
RAM:1.9KB
計算桁数:10桁(仮数部)+2術(指数部)
計算方式:数式通り(優先順位判断機能付き)
プログラム方式:ストアード方式
プログラム言語:BASIC
容 量:プログラム・メモリ 最高1424ステップ(PC-1211)
データメモリ 固定メモリ 26本 フレキシブルメモリ 最高178本
リザーブメモリ 最高48ステップ
入力バッファ 80文字
スタック:データ用スタック 8段 ファンクション用スタック 4段 FOR-NEXT分用スタック 4段
基本計算機能:加減乗除算、べき乗計算、三角関数、逆三角関数、対数関数、指数関数、角度変換、開閉計算、符号関数、絶対値、整数、理論計算
編集機能:カーソル左右シフト、挿入(INT)、削除(DEL)、ラインアップ・ダウン(↑↓)
外部記録機能:別売のカセットインターフェイス(CE-121)
メモリー保護:CMOSバッテリーバックアップ
表示装置:24術液晶(5×7ドットマトリックス)
使用素子:CMOS LSI、その他
使用温度:0℃~40℃
電 源:5.4V 水銀電池(MR44)※水銀電池(1.35V)使用するように設計されているため、新品のアルカリ電池(LR44)では初期電圧が高すぎ正常に動作しないことが多く注意。LR44を使う場合は放電が必要
外形寸法:幅175㎜×奥行70㎜×厚さ15㎜
重 量 :170g
CPUも8bitなので以前よく使用していたベンチマークを入力してみました。1万回のループに費やす時間を出しますがBASICにTI$関数がないので手動で測りました。しかも1000回、10000回ループはエラーになり100回の時間です。
10 A=0
20 For I=1 to 100
30 A=A+1
40 NEXT I
50 PRINT A
35秒でした。
当時よく打ち込んでいたライブラリー集も持ってきました。
電池は本水銀電池(1.35V)使用するように設計されているため、新品のアルカリ電池(LR44)では初期電圧が高すぎ正常に動作しないことが多く、動作しても、故障の原因になるようですので注意が必要です。
実際には空気亜鉛電池PR44(1.4V)を使用します。
当時使っていたポケコン、電卓(PC-1500、EL-5150)を持ってきました。順次紹介していこうと思います。
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