PS3はセキュリティホール(exploit)を利用して外部ファームウェア(CFW)が使え、そのCFWによって独自のプログラムやゲームイメージからの起動ができることはマニアの間では周知の事実です。しかしながら導入できる環境がファームウェアバージョン3.55でないと導入できない制限がありました。
私も4台PS3がありその1台はCFW導入済みで残りの3台(写真)はオリジナルファームウェアの4.81でした。11月の終わり頃からネットでPS3の最新ファームウェア向けのexploitが公開されたので実機で試してみました。今までは特殊なハードウェアが必要でしたがそれをソフトウェア(Software Flash Writer )でメモリを書き換えられます。結論から言うと私の所有する初期型(CELHL00)、2世代目(CHCH-2100A,CHCH-2500A)のいずれもflash書き込みによりCFWのインストールが可能でした。
まずは書き換え可能はファームウェアにUPDATEしました。もとがOFW4.81をOFW4.82にUPDATEします。HPからのアップデートで4.82にします。
本体のモデル番号を確認しておきます。後期型(CECH-3000以降)は導入ができないようです。
ここでHD自体をフォーマットします。これは任意。私の環境ではフォーマットしないと何度も失敗したためフォーマットします。
次にフォーマット済みのUSBメモリに書き込みファイル(flsh.hex)をルート上にコピーします。flsh.hexはネットで探してください。USBメモリはドライブに近いポートに差し込みます。
ホーム画面からブラウザを起動します。
コントローラーの△で右側にメニューが表示されます。
ホーム→ホームページを選択
ホームページ→空白のページを使用するを選択しOKを押す。
終了し、再度ブラウザを起動。
検索バーのURL欄に(http://redthetrainer.com/ps3/)を入力してアクセスします。
表示されるPS3 CEL Console Exploit Libraryを選択
右側のPS3 4×× NOR/NAND WRITER を選択
OK ○決定。
PS3のタイプを聞いてきます。初期型はNAND4.82を選択。CHCH-2100A,CHCH-2500AはNOR4.82を選択します。
OK ○決定。
この画面になるので(Write to NAND Memory)を選択、実行。
10秒〜30秒ほど待つ。
成功するとSUCCESと表示され再起動します。おそらく1回で成功することはないと思います。
ブラウザ上で更新または履歴から再度繰り返します。個体差はありますが2世代目(CHCH-2100A,CHCH-2500A)は5〜10回繰り返すとSUCCESが表示されます。初期型は更に回数が必要でした。また個体によってはSUCCESが表示されても再起動しない場合は同様にブラウザから書き換えを繰り返します。
再起動が成功し起動するとチェック画面が出てきますが×で戻り、CFWをインストールします。
この状態でCFWがインストール可能となります。USBのルートにPS3/UPDATE/PS3UPDATE.PUPを作成します。私はCFW:Rebug4.821をインストールしました。
CFWインストール後USBからのプログラムインストールが可能となるのでmultiManagerをインストールします。このmultiManagerによりISOファイルの起動(fifth経由)やエミュレータなどが利用できるようになります。今回の成果は初期型2台(CELHL00)、2世代目3台(CHCH-2100A,CHCH-2500A,B)の5台を書き換えられました。しかし初期化型1台がYLoD(本体の電源ランプが点滅し、起動できない状態)が発生してしまいました。
PS3は当時CELLプロセッサを搭載したハイエンドPCでありPS4にはないDVD画像等のアップスケーリングはまだ十分に使える機能です。ちなみに私のPS3はDVD映像をアップスケーリングし、RGB出力経由でブラウン管(PROFEEL PRO)に出力して古いDVD映像を楽しんでいます。
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