HDDとDVD-RAM/Rのハイブリッドレコーダの初号機。
当時DVD-Rまで書き込みはPIONEERを中心としてDVD-RWとTOSHIBAのDVD-RAMの2つの規格が存在しシェアを競っていました。
このRD-X1は前のモデル(RD-2000)の搭載ドライブがDVD-RAMから実用的なDVD-RAM/Rに強化されたモデル。RD-X1の登場で録画した映像を汎用性の高いDVD-Rに焼くことができた。
またHDD(80GB)を搭載しており最大75時間の録画ができたことも魅力の1つでした。
録画モードはTOSHIBAらしくSPとLPに加え、マニュアルモードも用意されていた。マニュアルモードでは2.0Mbps~9.2Mbpsまで(リニアPCM音声時は上限8.0Mbps)、0.2Mbpsステップで37段階の設定が可能でした。
フロントパネルを自動的に開閉します。中央にDVD-RAM/Rドライブが配置されいて、左側には入力端子を装備しています。
右側は操作系のボタンが並びます。基本的な操作は可能ですが細かい操作はリモコンが中心となっています。
DVD-RAM/Rドライブ。
背部です。各種端子と大型の冷却ファンがあります。外部入力が豊富でした。
リモコン。キャプチャー打ち、編集、録画、ダビングなどこれで全て機能を操作できました。
表示パネル。タイムラインから音声インジケーターなど情報量は豊富でした。
録画はDVD-Rには直接録画はできず、HDDからのダビングのみに対応。HDDから再エンコード無しでDVD-Rに書き込んでいた。
HDDからDVD-RAMへは、ファイルコピー感覚で高速に実行できた。録画時間は画質・音質に応じて変化し、録画時間の約半分から1/8程度(DVD-RAM書き込みは2倍速)で行なえたがDVD-RAMが高価であったことと利用範囲が限られていた為それほど使わなかった。
本体スペックは
記録メディア:DVD-RAM(片面4.7GB/両面9.4GB)
DVD-R(DVD-R for General)
内蔵HDD
録画方式:MPEG-2 (VBR対応、解像度Half D1、2/3D1、D1)
画質モード:SPモード、LPモード、Justモード、マニュアルモード
録音方式:ドルビーデジタル(転送レート 192/384kbps)、リニアPCM(48kHz/16bit)
再生メディア:内蔵HDD、DVD-RAM、DVDビデオ、ビデオCD、音楽CD、CD-R/RW(CD-DA)
受信チャンネル:VHF 1~12ch、UHF 13~62ch、CATV C13~C63ch
BS 1/3/5/7/9/11/13/15ch
入力:S映像入力:4系統、コポジット入力:4系統、アナログ音声入力:4系統
出力:D1出力:1系統、コンポーネント出力:1系統、S映像出力:3系統、コポジット出力:3系統、アナログ音声出力:3系統、デジタル音声出力:光/同軸 各1系統
外形寸法(幅×奥行き×高さ):430×358×120mm
重量:8.9kg
本機はDVD-RAM/Rを搭載したハイブリッドレコーダの初号機だけあってメーカーも物量投入したデバイスでしたがシステム的には未完成な部分もあり何度かのファームウェア更新により精度が向上し実用レベルまで使えるものになりました。私にとっても初のレコーダーであり思い出深いデバイスです。意外と丈夫で今日(2017年)でもドライブ/HDDとも動いてくれています。
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