ここから薄型PCの歴史が始まった。
当時、このPCを見たときは国産PCにはない質の高いデザインと薄さに驚愕しました。
しかしながらその代償?というべきかこの薄型ハイエンドノートは558,000円という価格で1台軽自動車が買えるものでした。
スリムな本体にFDユニットを装着するスタイル。
脱着式のFDユニットも本体のデザインにマッチした構造。
本体も非常にスリムでクローズ時も国産PCにはない質感がありました。
液晶もDSTNのようなコストダウンしたものではなくTFTカラー液晶(640×480)を搭載していました。
ポインティングデバイスはトラックボール。これはかなり使いやすかった。
キーボードはその薄さが影響してかペラペラでかなりチープなものでキーピッチは18mm、キーストロークは3mmですがそれなりに使えます。
正面左側。電源スイッチとPCMCIAスロット。
デザイン的にはバッテリーとヒンジ部分のデザインが特徴で後のVAIOコンセプトにも反映されているような洗練されたデザインでした。
ヒンジ部とバッテリー部。この有機的なデザインが私は好きです。
背部は各種インターフェース(VGA、RS232C、シリアル等)が配置されカバーでデザイン性も高い。
右側は電源コネクター、PS/2端子、スピーカー/マイク、赤外線ポートを装備。
液晶部右側には各種インジケーター表示用の液晶パネル。
電源を入れてみます。発売が94年の為、OSはWindows3.1(MS-DOS 6.2)
初期型はCPUがIntel 486DX4(75MHz)でメモリは24MBに増設されています。
当時のブラウジングはNetscapeが主流でした。
私がよく使っていた予定表。ロータースのオーガナイザー。
本体スペックは
CPU:Intel486DX4(75MHz)
RAM:標準8MB(最大24MB)、SIMMソケット2ヶ
FDD:3.5″着脱式
HDD:528MB
液晶:11.3″TFTカラー液晶(バックライト付)
– グラフィックチップ:C&T 65548
ビデオメモリ:1MB
解像度:SVGA(800×600)
表示色数:65,536色
PCMCIAスロット:TYPE II×2、TYPE III×1
サイズ:28.0×21.6×3.05(W×D×H)
重量:1.8kg(本体+バッテリパック)
当時このようなスペックのPCは3年後のVAIO505シリーズが発売されるまで存在しなく、ハイスペックで薄型/軽量。特に本体厚が3センチで2kg以下というスペックは衝撃的でした。
このようなワクワクするようなデバイス。最近なかなか登場しないのが残念です。
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