OQO MODEL 02(OQO) 2007年
圧倒的な小ささと国産PCにないシンプルな美しさをもつモバイルPC
キーボードを搭載してのサイズは142 x 84 x 25mm、重さは450g以下という極小サイズでWindowsが動いてしまうのは当時としては画期的でした。
以前紹介した初号機(OQO MODEL 01)はスタイル含めた当時としては究極のモバイルマシンでした。がいかんせんCPUスペックがTransmeta Crusoe製
VAIOC1シリーズの後期にも採用されていましたがスペック的にはいい出来では決してなく私的には最悪のCPUでした。このCrusoeからVIA C7M ULV 1.5Ghzに変更され、やっとまともなデバイスとなって登場しました。
キーボードの形状も丸形の形状からタイピングし易い角形に変更となっていますが、このデバイスのサイズではそれほど違いは感じられません。しかし同様なコンセプトのVAIOのキーボードと比較すると確実に質が高い(打ち易い)です。
ポインティングデバイスは、右手でスティックの操作、左手でクリックを行うスタイル。
トラックポイントとこのサイズながらテンキーも装備
LCD部は初代と同じ800×480(WVGA)で光沢パネルが一面を覆った美しい仕上がり。
正面左側面には電源ボタンとバッテリーのイジェクトボタン、ロック用のホールがあります。
右側面には無線LANのアンテナが内蔵されており、引き出すことで無線の感度を強化することが可能。
底面は、左からヘッドフォン出力、内蔵マイク、HDMI出力、電源(ドッキングステーション)、USB 2.0などの各種インタフェース。
電源ボタンを押しOS(XP)を起動します。Vista仕様ですがVIA C7M ULV 1.5GhzにはXPのほうが快適です。
映画ミッション・インポッシブル3にも小型モバイルPCとして登場しました。
初代モデル(Model 01)はスピーカーがなく、ビープ音のみでしたがスピーカーが付きました。本機で音楽をしっかりと聴くような音質ではありませんが音が出るだけでも大分違います。
本体スペックは
CPU:VIA C7-M 1.2/1.5/1.6GHz
OS:Microsoft Windows XP (ProfessionalもしくはTablet PC Edition 2005) / Microsoft Windows Vista Ultimate
メモリ: 標準/最大 512MB(1.2GHzモデル)、1GB(1.5/1.6GHzモデル)
表示・画面:800×480(WVGA)、5インチ液晶(タッチパネル式)
ハードディスク/SSD:30-120GB/32GB
光学ドライブ:なし※オプションでDVDスーパーマルチドライブ搭載のドッキングステーションがあり外付けすることが可能
USB2.0 x 1, HDMI出力 x 1
ネットワーク接続:無線LAN(IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g)、Bluetooth2.0
オーディオ:ヘッドフォン音声出力3.5mmミニジャック(アナログ)、内蔵マイクロフォン
寸法:142.2×83.8×25.4mm
重量:455g以下(標準バッテリー装着時)
本機の最大の特徴は通常のカード2枚分のサイズです。当時のWindowsXP機で同様のスペックだとVAIO Cシリーズなどが該当しますがさらに小さく可能な限りのモジュールを搭載しています。
本機はスペックアップした分、若干初代MODEL01より厚くなっています。
このウルトラモバイルPCは以前紹介したVAIOUXシリーズが該当します。UXもデバイス的には面白かったですが本機を使ってしまうとVAIOにはない独自の工夫と質感の高いシンプルデザインは所有する満足感が高いデバイスでした。
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