今ではまず登場しないコンパクトでキーボード付きのAndroid携帯
本機は姉妹機のXperia Miniがベースになっています。
世代としてはX10以降でプロセッサは1GHz動作の第2世代SnapDragon(MSM8255)が搭載されていてX10よりもOSのレスポンスは向上しFlashも動きました。
内蔵ストレージは320Mバイト、実行用メモリも512Mバイトと今では考えられないです。最大32GバイトまでのSDHC対応SDメモリーカード(microSD)が使えました。
本機の特徴は手のひらにすっぽり入るサイズでした。OS自体もUIを工夫して配置されています。画面にはありませんが「Sony Ericsson Timescape」と呼ばれた画面の四隅にアイコンを並べることによりあらゆる操作を親指1本で行えるようにしたUIが特徴でした。
もう一つの特徴がハードウェアキーボードでした。キーボードをスライドさせると画面も自動的に横表示になりました。
キーボード自体も小さいながらもキーとの間があるため打ちやすくゴムキーではなかったため適度の堅さもありメール程度の文章入力は非常に適していました。
正面左は電源、USB、イヤホン端子を装備
右側はシンプル。
カメラ部は500万画素、カメラフラッシュ搭載、720p HD動画撮影対応
本体スペックは
OS:Android 2.3(Gingerbread)
UI:Sony Ericsson独自
ディスプレイサイズ:3インチ、HVGA(480×320)
ディスプレイ:TFT液晶ディスプレイ、モバイルBRAVIAエンジン、16,777,216、キズ防止加工、静電容量式、マルチタッチ
チップセット:Qualcomm MSM8255 1GHz
メモリ:512MB
ROM:320MB(ユーザ領域)
マイクロSD:32GBまで対応(2GBのマイクロSDカードが同梱)
メインカメラ:500万画素、カメラフラッシュ搭載、720p HD動画撮影対応
サブカメラ:非搭載
ネットワーク:Wi-Fi b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
外部端子類:マイクロUSB、3.5mmオーディオジャック
センサー類:加速度、近接、ライト、コンパス、A-GPS
バッテリー:1,200mAh
連続待受時間:340時間
連続通話時間:4時間30分
Flash Player 10.1対応
サイズ:88.0mm×52.0mm× 16.0mm
重さ:99g
X10を並べてみるとそのサイズの小ささがわかりますが、スライド式のキーボードは厚さがネックとなります。
現在ではタッチパネルでフリック入力が主流となってしまいハードウェアキーボードは既に過去の遺物となってしまったが、私のような五十前後でキーボードをメインに文字入力するタイプは未だにキーボードが欲しくなってしまうのは私だけでしょうか。
一番の課題はAndoridOSバージョンが2.3と現在使用するにはアプリケーションも含め現実的ではありません。
現在はキーボード付スマートフォンのコレクターアイテムでキャビネットで保管している状況です。
コメント
通りすがりの者です。
最近、偶然にこのデバイスの存在を知り、何故だか無性に欲しくなり、我ながら2022年にもなって何を欲しがっているのだろうと自嘲しながら、ネット中を探し回っている者です。
某中華ECサイトでリファービッシュ品が売られている事は掴んだのですが、日本円で1万円近くするようで、今からじゃ到底スマートフォンとしては機能しないであろう、単なるコレクターアイテムに1万はなぁ…?と思いながらも、ポチりそうになっています。
すみません、単なる自分語りになりました、失礼致しました。
もしよろしければ、このデバイスのその後などについて、もう少し深堀りした話などお聞かせいただけませんでしょうか。まだ運用していらっしゃったりしますか?
Xperia mini proですが現在は使用していません。
以前はocnモバイルoneのSIMカードを挿してモバイルルーターとして使用していましたが回線速度が3Gで速度に限界もあり使用していません。
一番の課題はAndoridOSバージョンが2.3と現在使用するにはアプリケーションも含め現実的ではありません。
現在はキーボード付スマートフォンのコレクターアイテムでキャビネットで保管している状況です。