PowerBook 540C (Apple) 1994年
ノートで初めてトラックパットを採用した68040搭載のPowerBook
曲面を多く使ったデザインはこのシリーズから。
このPowerBook500シリーズは520/540/550の3種類があり520と540の大きな違いは、CPU(68LC040)のクロック周波数で25MHzと33MH zだった。550は更にハイスペックなFPUを内蔵した33MHzの68040を搭載していた。
それまでのPowerBookのポインティングデバイスはトラックボールでしたがこの機種以降はトラックパットに全て移行していきました。当時は使い勝手などいろいろ議論はありまし。
スペック的には目新しいものはありませんでしたが各パーツはしっかりとしていました。
キーボードはストロークもありタイピングしやすい。
正面左側。端子類はなくシンプル。前方はバッテリー部
液晶画面は周囲のベゼルが比較的厚い
背部。
左から、シリアル(RS-422)/音声入出力/ADB/イーサネット/モニター/SCSI─の各ポート。
右側はFDバッテリー。 9669 7011
バッテリー部。
液晶部。540CのCはカラーの液晶パネルを採用。540cは、アクティブマトリクス方式のパネルを採用していた。
最大解像度は640×480ドットながら、その解像度では256色(8bit)しか表示できず、解像度を640×400ドットに落とすことでで約3万2000色(15bit)の表示が可能になるという中途半端な仕様。
OSは漢字talk7.5.5。メモリは標準は12Mでしたが漢字talkがある程度メモリを消費するのでアプリケーションを快適に動かすにはかなりのメモリが必要でした。(本機もMAXの36M) 7012
当時使用してたアプリ群。
本体スペックは
CPU:モトローラMC68LC040 66/33 MHz、MMU搭載
メモリ:12MBのRAMを標準実装。最大36MBまで拡張可能
HDD:500MB
FD :1.4MBの高密度フロッピーディスクドライブApple SuperDrive(tm)を1台内蔵
LCD:9.4inch バックライト付きアクティブマトリクスカラー液晶ディスプレイ
解像度:640×480ピクセルで256色、または640×400ピクセルで32,768色を表現
インタフェース
・Apple Desktop Bus(tm)(ADB)ポート×1、シリアル/LocalTalkポート(RS-422)×1、高速Ethernetポート×1
・SCSIポート×1(最大6台の外部装置が接続可能)
・電源アダプタポート×1、90ピンのプロセッサダイレクトスロット×1
Type III PCMCIAカードが1枚装着可能
・別売りの内蔵モデム用スロット×1
・ステレオサウンド入出力
・RAM増設スロット×1
ネットワーク機能
・AppleTalk(tm)用シリアル/LocalTalkポート
・高速Ethernetネットワークインタフェース(Apple AUIコネクタを使用)
内蔵ステレオサウンド
・CDと同等の高品質16ビットステレオサウンド機能によってステレオヘッドフォンなどのステレオ機器へ出力が可能
・内蔵ステレオスピーカ×2
・D/AおよびA/D変換機能。11.035 kHz、22.050 kHz、44.100kHzでのサンプリングが可能
マイクロフォン(内蔵)
・指向性エレクトレット
ビデオ出力
・アップル社製モニタとサードパーティ製VGAおよびSVGAモニタに対応したビデオ出力
寸法/重量
・厚み :57 mm、幅 :292 mm、奥行き:245 mm
・重量 :3.3 kg(バッテリ2個装着時)
Duoまでは直線的なデザインでしたが本機からは、曲線を使ったデザインとなりこのデザインはPowerBookG3まで採用されていました。
当時は既にPoerPCが発表されていたため、68Kを搭載した最後のマシンでした。PoerPCはRISCタイプの新しいCPUとして既に評価が高かったためPowerPCが登場するまでの場つなぎ的な位置づけとなったマシンでしたが作りはしっかりとしていて68k最後として良いマシンでした。
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