ChipCard_TC-100(IBM) 1995年 標準価格19,800円
情報をポケットの中に入れて持ち歩けるPCカード
PCカードにCPUやディスプレイを組み込んでPADとしての機能を持たせたIBM。当時の発想は非常に斬新的でPCカードのサイズでスケジュール管理や住所録管理ができるというものでした。
本機はPCカードの標準仕様(PCMCIA)に沿って設計されているためノートPCなどのスロットに差し込んで電子メールやスケジュールを確認することができます。
一応キーボード(ボタン)でアルファベット、カタカナ、テンキーは配置されいますが、決して打ちやすいレベルではなくなかりコツがいります。
裏面はPC-カードそのもの。
汎用のボタン電池2つで稼働します。(CR2016×2)
実際には当時の環境下では現行のような洗練?されたインターフェイスではなく開発環境はDOSレベルであったため環境的にはかなり微妙です。(写真は電卓機能)
プログラム・ロード機能により、付属のアプリケーションに加えて、ユーザーが自分で作ったプログラムも本機で利用できました。
本体スペックは
カードタイプ TYPE II
CPU SMC88112 (8bit)
計算機能 10桁四則演算、定数計算、パーセント計算
電話帳機能 最大500件記録
時計機能 カレンダー機能付き
液晶 STN液晶ディスプレイ
72×24ドット(12桁3行)
キーボード 24簡易入力キー
電源 リチウム電池CR2016×2
対応OS IBM PC DOS/V 6.3以上
Microsoft Windows 3.1以上
OS/2 V2.1以上
バンドルソフト ソフトウェアキット
付属品 取扱説明書、保証書、ケース
外見は小型のPDAというよりも小型の電卓。ボタンでのタッチはかなり無理がありました。
同時期に発売されたPalm Top PC 110(IBM)も本機もコンセプトは斬新でおもしろいものでした。
私はこの組み合わせで使用していましたがハードウェアとインターフェイスが追いつかずコンセプト倒れになってしまったのが残念です。
ちょうど、本機を紹介するためにPalm Top PC 110を久しぶりに起動させました。
最初は調子よく動いていましたが挙動が怪しくなり、電源が落ちる現象。
内部を開けてみると愕然。
内蔵バッテリーが・・・・
とりあえずきれいに拭き取りましたが起動しない。(どうするか検討中)
本題に戻りますがChipCard_TC-100はやはりちょっと世の中に出るのが早かったデバイスです。
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