VHS初のHi-Fi初号機で当時Vicotorのフラッグシップ機。
これまで音声トラックはモノラル音声でしたが本機からVHSビデオの音質が格段に向上した一台。デザインもビデオデッキライクのデザインからオーディオを意識したデザインとなりオーディオ類と一緒に設置しても違和感がありませんでした。
音声はHi-Fi音声専用回転ヘッドを搭載、ノーマル音声トラックのステレオ化により従来録音との互換も確保していました。
またノーマル音声のノイズ軽減にはドルビーNRを搭載しています。
映像はエクストラ4ヘッドにより標準・3倍とも高画質化されさらにスローモーション、シャトルサーチなどの正・逆可変サーチができました。特にスポーツシーンにはよく利用した記憶があります。
前面の操作系のボタンはフラットなデザインで使い勝っても悪くありません。
レベルメーターと表示部。REC LEVELはスイッチノイズを拾ってしまうのが欠点。
下部のパネルを開けると各種スイッチ類が格納されています。
右側にはスライド式のパネルがあります。
編集用ではなくあくまで設定用のスイッチ類です。
背部です。
映像/音声端子。オーディオ専用端子(Hi-Fi)がありアンプと接続するためです。
ノーマルのVHSテープ(未使用)でDVDPlayer(DV-S5)からDVDをダビングしてみました。
30年経過していますがヘッドはしっかりと記録してくれます。
DV-S5の映像。
HR-D725の映像
HQでもSVHSでもない標準仕様ですが当時は高画質でした。
内部です。不具合は今のところありません。かなりぎっしりと詰まっています。
ヘッド部。
久しぶりにHR-D725を動かしましたがとても懐かしく当時中学生でしたが親にVHSテープのテープを買ってもらいひたすらエアチェックした思い出が蘇りました。当時のVictorはVHS開発メーカーとして非常に輝いていた時期でした。現在日本ビクターはなくなってしまいましたがこのようなこだわりと物量をしっかり投入した機器をまた作ってもらいたいものです。
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