DVP-S7000 (Sony) 1997年 110,000円
Sony初の本格的なDVDプレヤー。私が購入したのは98年頃で大分安価(65,000円だったような)で購入しました。
独自開発した独立ディアルピックアップを採用。CD再生、DVD再生各々に専用ピックアップを用いることにより、異なる物理特性を持つ各ディスクに対し、最適な信号の読み取りが可能でした。
画像処理に関しては、DVDディスクからの8ビットのデータを10ビットに変換し、演算処理を行なう“映像D/Aコンバーター”を採用し、映像情報の細部までを忠実に再現します。
音声は、デジタルRFプロセッシングLSI や、フル・フィードフォワード方式デジタルフィルター、カレント・パルスD/Aコンバーター を採用することにより、高音質再生を実現していると言われていて透明感が増したメリハリのある力強い自然な音だと思います。
独自の“スムーズIPサーチ”と自社開発のMPEG VideoデコーダーLSIを高速32ビットRISCチップマイクロプロセッサーで制御することにより、当時はなかなか難しかった圧縮フォーマットでありながら、正逆方向への動きのなめらかなスロー・コマ送り等多彩な変速再生がリモコンで可能でした。
このリモコンも特徴的(個性的)でテーブルトップリモコンと名付けられたジョグシャトル等を搭載して、変速再生を可能としましたがリモコンとしての使い勝手は私はイマイチでした。
外見は高級感がありますが必要以上にボタン間隔が空いていたりこの機能にこのサイズは必要なかった気がします。
電源を押すと前面のパネルでCD/DVD/VIDEOCDの表示が浮き上がります。
前面パネルは再生/一時停止/停止のみのシンプルな構成。
特徴はディスクのローディンで、PANEL(UP/DOWN)を押すと前面の表示パネルがまず下にスライドします。
ディスクトレイを含めたスイッチ類が出現するします。
イジェクトするとトレイが出てくるというギミック的は凝った作りのプレヤーです。
音質的にはメディアを個々のピックアップで再生するなど音質的には単体CDプレヤーとしても十分な実力を持っていたと思います。
DVD再生は今となっては標準的なもので自然な映像を出力しPROFEELのようなブラウン管ではいい絵を出しますが現行のような高画質パネルでの再生ではプログレッシブ未対応等のハンデもありますがなかりブロックノイズは目立ちます。最近はCDプレヤーとしての利用に限られきています。
またVideoCD(Ver2.0)に対応しているため当時作ったVedeoCDの再生が出来ました。
当時はこの機体はフリーリージョン化し易い話題となっていてトライした記憶があります。
背部はピンジャック(映像/音声)、S端子、コンポジット映像に光デジタル (角型コネクター)、同軸デジタル等が並びます。
内部を開けてみました。結構シンプルな構成です。
ドライブカバーを外すとこのような感じです。
特徴でもある独立ディアルピックアップです。レンズの濃い方(向かって右)がDVDピックアップ、薄いのがCDのピックアップです。
本体スペックは
形 式 CD/DVDプレーヤー
信号方式 NTSCカラー方式
音声周波数特性 DVD(PCM再生時) 2Hz~22kHz(±0.5dB)
CD 2Hz~20kHz(±0.5dB)
音声SN比 107dB以上(EIAJ)
音声高調波歪み率 0.0028%以下
音声ダイナミックレンジ 97dB以上
ワウ・フラッター 測定限界(±0.001% W PEAK)以下
出力端子 (映像系)コンポーネント映像 ピンジャック×3 S映像 4ピンミニDIN×1 コンポジット映像 ピンジャック×1
(音声系)光デジタル 角型コネクター 同軸デジタル ピンジャック×1オーディオ ピンジャック×2 2系統 ヘッドホン ステレオ標準ジャック×1
コントロールS入力 モノラルミニ×1
電 源 AC100V,50/60Hz
消費電力 28W
最大外形寸法 430×111×395mm(幅×高さ×奥行き)
質 量 7.0kg
本機は初の本格的な据置型DVDプレヤーでした。初期型のためDVD-Rや片面2層ディスクが再生出来ないなので制限がありました。本機のマイナーチェンジ版のDVP-DS7700は再生可能でした。
しかしフリーリージョン化や独立ディアルピックアップなど特徴?のあるマシンでありデザイン的にもシンプルで飽きのこないモノであります。また複雑なローディング機構も独特でSonyらしいマシンだったと思います。
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