MSX PX-7 (Pioneer) 1983年 89,800円
レーザーディスクと接続しゲームができたPC(MSX)。
当時の規格だったMSXに興味があったわけではなく、レーザーディスクと接続してゲームをしたいために購入したPC。
本機の特徴は標準でスーパーインポーズ機能(画面合成)を搭載しているため、レーザーディスクの映像とPCの画像を合成してゲームができるなど独自の拡張がなされていたこと。
MSXは知っている方もいると思いますがMicrosoftと当時は絶頂期だったアスキーによって提唱された8bit(16bit)の統一規格。どの機種でも基本的にはアプリケーションが動きました。
本機のその中の一つですがオーディオ(映像)メーカーが作っただけありスーパーインポーズ機能やステレオスピーカーを内蔵していました。
また、当時は一体型が多かった中、セパレート式の比較的高価なハードウェアでした。(セパレート式は本機とPanasonicがあったような気がします。)
キーボードの左側にはスーパーインポーズのキーがあり、このキーを押すだけで画面合成ができました。(標準搭載のBASIC上で)
背面には各種インターフェースがあり、特に映像/音声の入出力はめずらしく、またRGBデジタル出力も装備されていました。右側にあるI/Oポート(8pin)とLDを接続していました。
本体の電源を入れるとメニュー画面が現れます。
ここでP-BASICと標準BASICが選択できます。LDの接続やスーパーインポーズを使いたい時にはP-BASICを選択します。
今回はP-BASICを選択。P-BASICは拡張機能の分だけ使用可能なメモリエリアが少なくなります。ちなみにLDからゲームを起動する際には”CALL LD”と入力すると起動します。
いつものベンチを行っていました。CPUがZ80Aなのでこのような結果です。意外とよかったです。
本体スペックは
CPU:Z80A/3.58 MHz
ROM:32 KB
RAM:32 (64/28) KB
方式:テレビ/RGB
画面構成 (文字x行):32*24
グラフィック:256*192 16 色 (TMS9918A) 色:16
サウンド:3 重和音 モノ (AY-3-8910)
基本ソフト:MSX-DOS
OS:Basic
インターフェース:ジョイ・スティック, テレビ カートリッジ, テープレコーダー, Laser-Disk, Tastatur
記憶容量:カートリッジ, フロッピー (5.25/3.5″”/3″”), カセット
キー・ボード:タイプライター, 76 キー
残存していたMSXカートリッジのゲームを入れてみました。(GALAXIAN,1942,GALAGA,R-TYPE,HANG-ONなど)
1942などは以前紹介したMSX2版(FS-A1GT)と比較するとグラフィックでは劣ります。(仕様、スペックが違うからしかたないか。)
当時は本機とLD-7000を接続してゲームを楽しんでいましたが、LD-7000は既に故障して復活が難しいためLDゲームを紹介できないのが残念。(ヤフオクでいい個体があれば購入したいのですがI/Oポートを搭載する機種は限られていてなかなかいいものが出ません。)
MSXはコンピューターの規格として登場したわけですが結局はゲームが主体となりそれ以外のアプリケーションがなかったことと統一規格であるがゆえにハードウェアとしての特徴に乏しく、ゲーム市場でも専用機の高機能化により市場がなくなっていきました。そんな中で本機も含めて特徴のあるハードウェアもいくつか存在するのことがMSXの価値を高めていた気がします。
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