3DO REAL (松下電器) 1994年

ゲーム機

3DO REAL (松下電器) 1994年 初期型79,800円→54,800円 後期型44,800円(REAL Ⅱ)
アメリカ3DO社の規格に準じた32ビット次世代機。

DSC00684.JPG


マルチメディア(死語)に特化し、32ビット次世代機の中では登場がⅠ番でしたがゲーム機としては高すぎる値段設定とSSやPSの2メーカーの争いにより影が薄かった悲劇のマシン。

DSC00695.JPG

ビデオCDなどが再生できましたが海外と違い日本ではビデオCDが普及しなかったのも敗因の1つ。

DSC00687.JPG

前期型はフロントローディングタイプのがっしりとした筐体のマルチメディア端末。

DSC00705.JPG

デザインも個性的

DSC00688.JPG

電源を入れます。本機はハードウェアスペックは高いゲームですがなぜかコントローラーの差し込み口は1つしかなく、2つめはコントローラー同士を接続する変わった仕組み。

DSC00703.JPG

コントローラー部。

DSC00700.JPGDSC00701.JPG

背部。コンポジェット端子とS端子も装備。

DSC00698.JPG

後期型は設計見直しによる改良機として3DO REAL IIとして発売されました。

DSC00712.JPG

トップローディングとなりました。

DSC00723.JPG

コストダウンし、ゲーム機として再デザインされた筐体。

DSC00714.JPG

デザイン的はあまり魅力がなくなってしまいました。

DSC00715.JPG

背部。

DSC00718.JPGDSC00719.JPG

本体スペックは
CPU : 32ビットRISCプロセッサ ARM60(12.5MHz)
メモリ : メイン2MB,VRAM 1MB,SRAM 32KB(バッテリーバックアップ)
バス速度 : 50MB/秒
描画速度 : 6400万ピクセル/秒
解像度 : 640ドット×480ライン
カラー機能 : 最大1,670色、32,000色同時発色

DSC00707.JPG

ポリゴン機能 : テクスチャマッピング、グーローシェーディング
サウンド : DSP
CD-ROMドライブ : 倍速
対応CD-ROM規格 : 3DO用CD・CD-DA・ビデオCD・CD-G・フォトCD
毎秒30フレームのフルスクリーン・フルカラー動画再生機能(シネパック)
ビデオCDの再生にはビデオCDアダプターが必要(高精細静止画不可)

DSC00711.JPG

ある意味登場するのが早すぎたマシンであり、現在のように映像と音声を当たり前のように扱える端末を目指したのだと思います。私は初期型の角張ったデザインが好きでフロントローディングの筐体はオーディオ機と肩を並べてもそれほど違和感がありません。

DSC00704.JPG

当時市場が求めていたのは高機能で安価なゲームであったのに対し本機はマルチメディア端末として登場しましたためコンセプトとニーズがマッチングしなく販売戦略としては失敗したマシンでした。

DSC00730.JPG

コメント