VAIO PCG-C1 (Sony) 1998年

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VAIO PCG-C1 (Sony) 1998年
携帯できて、カメラを内蔵し、遊べるPCを目指した初代C1

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初めて見た時はかなり衝撃的でした。いままでのPCはアプリケーションを使うことが中心でしたが、気軽に持ち運べてカメラを使って遊べました。

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同時期にPCG-505がありましたが、505とはまた違った使い方を提案したVAIOでした。

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今では一般的になったWEBカメラ、MOTION EYEと呼ばれるデバイスが初めて装着されたのも本機からでした。
スペック的には27万画素というロースペックなものでしたが気軽に撮影したり、当時のネットの回線でメール送信することを想定するとこのくらいのスペックが妥当だったのかもしれません。

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モバイルPCのサイズがB5だった中、A5サイズを作ってしまうところもSonyらしいです。

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このA5サイズのため液晶も新たに1024×480ドットという変形の液晶も新たに作られました。

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このサイズ(A5)ではタイピングが厳しいかと当初思いましたが意外と打ちやすく、サイズ的には505とほとんどかわりませんでした。

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ポインティングデバイスもThinkPadと同様なスティックタイプでこのサイズのPCでは使いやすい。

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筐体はパネル部分にマグネシウムを使用して質感、剛性、放熱性を確保していました。

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505では側面にあるプログラムキーは正面に設置。(私はあまり使った記憶がありませんでした。)

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このサイズでこの厚さは当時としては画期的。(次の世代ではもっと薄くなりましたが)

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正面左側は赤外線通信ポー、オーディオ、モニター出力、USB、IEEE1394と電源。

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背部は電源のみ。

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右側は排熱口とPCカードスロット、モジュラー端子。

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キーボードの右上に専用のキャプチャーボタン。

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本体スペックは
プロセッサー:MMX テクノロジーPentiumプロセッサー(233MHz、内蔵キャッシュ32KB)
チップセット:430TX PCIチップセット
2次キャッシュ:256KB(マルチバンク(R)DRAM)
ハードディスク:約3.2GB(Ultra ATA)
メインメモリー:標準/最大 SDRAM 64MB/96MB
拡張メモリースロット:(空きスロット数) 専用メモリースロット1(0)
グラフィックアクセラレーター:128bit高速グラフィックアクセラレーターNeoMagic MagicMedia256AV
ビデオメモリー 2.5MB(ビデオチップに内蔵)
内蔵ビデオカメラ:1/6型CCD27万画素(f=2.8mm F2.8)
液晶表示装置:8.9型、ウルトラワイドXGA(1,024×480)対応、TFTカラー液晶
表示モード:1,024×480(最大約1,677万色)
フロッピーディスクドライブ USB経由外付け、同梱の3.5型(1.44MB/1.2MB/720KB)FDD

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外部接続端子:●赤外線通信ポート(IrDA規格準拠 Ver1.1,ASK規格準拠)×1 ●USB×1 ●外部ディスプレイ出力[D-sub 15ピン(専用mini端子)]●i.LINKTM(IEEE1394)端子 S200(4ピン) ●モデム用モジュラージャック×1 ●マイク入力(モノラルミニジャック) ●ステレオヘッドホン出力×1
PCカードスロット TypeII×1、CardBus対応、ZVポート対応
オーディオ機能 Sound Blaster(R) Pro互換、内蔵モノラルスピーカー、内蔵マイク
内蔵FAX/モデム 56kbps*3(K56flexTM)*4/14.4kbps(FAX時)、ボイス機能対応
キーボード/ポインティングデバイス 約17mmピッチ87キー/スクロール機能対応スティック式ポインティングデバイス
電源 ACアダプター又はリチウムイオンバッテリー
消費電力/エネルギー消費効率 32W/2W(バッテリー充電含まず)
温湿度条件 動作時5~35℃(温度勾配10℃/時以下)10%~90%(ただし結露しないこと)湿球温度29℃以下
本体外形寸法(最大突起部含まず)/質量 モデル 約 幅240mm×高さ38mm×奥行き140mm(突起部含まず)/約1.1kg

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HDD音がかなりうるさくなっていますがまだWindows98が起動します。

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起動は現在のPCとは比べられませんがそれほど遅くないです。

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このC1は世代が変わるごとにスペックアップし最終系はかなり洗練されたモバイルPCに進化しました。

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A5型のモバイルPCとして新しいジャンヌを切り開いた初号機であり、モバイルPCもあり方を変えた1台だと思います。

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