Sharp X1_CZ-800C (Sharp) 1982年

Sharp(MZ,X1,X68000)

Sharp X1_CZ-800C (Sharp) 1982年 155,000円
テレビ機能に特化したPC。

DSC03154.JPG


シャープには同時期にMZシリーズがありましたが「パソコンテレビ」というキャッチプレーズでテレビ画面とのスーパーインポーズを可能としていました。(オプション)また本体のIPLROMにTVタイマー機能が内蔵されていてチャンネル設定や曜日指定などのON/OFFタイマー機能がありましたが使ったことはなかったです。

DSC03156.JPG

このCZ-800Cの特徴はAV器機と同様に積み重ねて使うことを想定していてTVやその他器機類も同じサイズでした。またカセットデッキを前面に打ち出したデザインはホビーライクの使い方を前提としたデザインで当時としては魅力的な1台でした。

DSC03158.JPG

この特徴あるカセットデッキを中心にMZシリーズ同様にクリーンコンピューター思想でOSやアプリケーションはカセットから供給されていました。またこのデッキもMZ-80Bから採用されている電磁制御のフルロジック型で頭出しやデッキオープン、早送り/巻き戻し等がソフトウェアで制御できた。

DSC03160.JPGDSC03161.JPG

基本性能は以前紹介したCZ-801Cと同様ですが本機はグラフィックボードがオプションでこれがないとゲームすらできませんでした。(手前のボード) 2567

DSC02567.JPG

背部の各種インターフェース。I/Oポートが4本。ジョイスティック インタフェース アタリ社仕様 2個、プリンターインタフェース、リセットスイッチ。AUDIOOut、ボリューム、TVCONTROL、RGB出力など  3164  3166 3167

DSC03164.JPGDSC03166.JPGDSC03167.JPG

本体スペックは
CPU Z80A(4MHz) 80C48(KeyScan)80C49(CMT)
ROM IPL用ROM(4KB)キャラクターゼネレーター用ROM(2KB)
RAM メインメモリ(64KB)
VRAM(4KB)
PCG用RAM(6KB)
GRAM(48KB,Option)
テキスト表示 80字×25字,40字×25字(選択可能)
反転文字,点滅文字,縦・横・縦横2倍文字可能
カラー8色(文字毎に色指定可能)
カラーグラフィック表示 640×200ドット(1/3画面)
320×200ドット(2/6画面)
カラー8色(ドット/1画面単位に色指定可能)
画面合成 テキスト画面とグラフィック画面
テキスト画面とグラフィック画面とテレビ画面
プライオリティ機能 テキスト・グラフィック画面の優先順位をつけられる
バックグラウンドカラー 8色指定可能
ビデオ出力 R.G.Bセパレート出力方式
カセットデータレコーダー フルロジック電磁メカ式内蔵
転送速度=2700ボー
サウンド出力 8オクターブ 3和音
音声出力 8cm丸型スピーカー 300mW
プリンターインタフェース セントロニクス社仕様に準拠 8ビットパラレル
ジョイスティック インタフェース アタリ社仕様 2個使用可能
時計機能 内蔵(電池にてバックアップ)
電源 AC 100V±10% 50/60Hz
消費電力 28W

DSC03162.JPG

使用条件 使用温度:0~40℃,使用湿度:35~75%
外形寸法 本体:幅=390,奥行=331.5,高さ=10.8(mm)
キーボード:幅=391,奥行=188.5,高さ=52.5(mm)
重量 本体=5.7kg
キーボード=1.35kg
色 シルバーメタリック,ローズレッド,スノーホワイ

DSC03163.JPG

このPCの特徴は映像とPC画面の合成(スパーインポーズ)がありましたが、単独では使えずオプション器機やソフト類などかなりの出費が必要でなかなか現実的ではなかった記憶があります。しかしソフトウェアのみの使い方から抜け出した功績は大きかったと思います。

DSC03170.JPG

本機も含めX1シリーズは毎年モデルチェンジを重ねていましたが基本仕様をほとんど変えず(コストは若干かかりますが)単一のプラットフォームである程度(4~5年)現役機として使用できたPCでした。

DSC03177.JPG

コメント