PC-9821La10/8_98NOTE Aile

NEC(PC-80,88,98)

PC-9821La10/8_98NOTE Aile 1996年 標準価格368,000円
PC98のハイスペックB5モバイル機

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当時98ノートはFD付きCD-ROM付きで3kg前後のマシンが多かった中、唯一B5サイズで持ち運びが可能なマシン

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当時職場のPCが全てPC98だったため、どうしてもPC98のノートPCが必要でした。このマシンはCPUがPentium100MHzでTFT液晶でした。当時としてはかなりハイスペック(モバイル系ではまだ486DXが主流)でB5サイズで重さも1.9kgとカバンに入るサイズでした。私の記憶でWindows95が動いて2kg以下は本機(Laシリーズ)が初めてだったと思います。

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デザイン的には他の98NOTEとそれほど違いを感じませんがCD-ROM等のドライブ類がないためシンプルです。

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キーボーは14mmなのでフルタッチで長時間は難しいです。

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本体左側はPCカードスロット(TYPEII×2)とリセットスイッチ。主にLANカードを挿していました。

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右側は電源コネクター端子のみ。

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背部は各種インターフェース(マウス(バスマウス、ミニDIN9ピン)、プリンタ、シリアル、赤外線通信(IrDA)、ディスプレイ(アナログRGB)
、外付けフロッピィディスク(標準添付の3.5インチFDD専用)、ヘッドホン出力(ステレオ、ミニジャック)

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9.5インチ TFTは当時はかなりきれいでしたし、現在でもちゃんと発色しています。

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メモリも当時のMAXであった40MBを搭載しています。メモリは裏部の専用スロットで独自規格のメモリーが装着されています。

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電源を入れWindows95を起動させてみました。起動はPentium100MHzでも十分速く、当時では十分なスペックだったと思います。

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通常のはWindowsのデスクトップ画面が出現しますが、本機は独自の98ランチャーが起動します。一太郎モデルだったので一太郎VerとLotus1-2-3が登録されています。

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当時はワープロはまだ一太郎のシェアが高く、現在のMS-Wordはそれほどメジャーではありませんでした。

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それ以外にもプログラムメニュー内のプログラムを起動することができます。

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本体スペックは
CPU:Pentiumプロセッサ(100MHz) 内蔵キャッシュ:16KB
ROM:(FlashROM) 96KB(BIOS、N88-BASIC(86))、32KB(98NOTEメニュー他)
RAM:16MB(ユーザーズ 8MB(ユーザーズメモリ:7.6MB) 最大40MB
VRAM:1MB(テキスト、グラフィック表示用)
液晶:9.5インチ TFTカラー液晶
テキスト 英数カナ:80文字×25行/80文字×20行、漢字(16ドット、ゴシック体):40文字×25行/40文字×20行、文字単位にアトリビュート │
グラフィッ640×480ドット(4,096色中256色) ドット(512色中256色)
Trident社製Cyber9320(TM)を搭載 640×480ドット(26万色中65536色)
サウンド機能:PCM録音・再生機能、スピーカ(モノラル)・マイクロホン内蔵
キーボード:本体との一体型、JIS標準配列(英数、かな)、Windows(R)95対応
FDD:3.5インチFDD×1ドライブ外付け(標準添付)
HDD:内蔵 約810MB
インタフェース:マウス(バスマウス、ミニDIN9ピン)、プリンタ(パラレル、ハーフピッチ36ピン)、
シリアル(最大115.2Kbps、ハーフピッチ 14ピン)、赤外線通信(IrDA規格に準拠)、ディスプレイ(アナログRGB)
、外付けフロッピィディスク(標準添付の3.5インチFDD専用)、ヘッドホン出力(ステレオ、ミニジャック)
PCカード:TYPEII×2スロット内蔵(TYPEIII×1スロットとして使用可)
バッテリ駆動:約1.5~2.5時間
温湿度条件:10~35℃、20~80%(ただし結露しないこと)
外形寸法:264(W)×199(D)×39(H)mm(突起部含まず)
重量:約1.9Kg

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この頃はアプリケーションがWindowsへの移行が全て移行されていない状態が多く、B5サイズでTFT液晶(VGA)でWindows95が動き、DOSの98ソフトが動くのは非助に重宝しました。

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個人的には翌年に発売されたLet’sNOTEやVAIO505をメインに使っていたので当時PC98は仕事上でしか使用する機会がありませんでしたがPCとしての完成度は高くしっかりとした作りだったと思います。久しぶりに起動させましたが非常に状態がいいです。NECの物作りのこだわりがこの頃のPCにはあったような気がします。

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