MZ-2500 (Sharp) 1985年

Sharp(MZ,X1,X68000)

MZ-2521 (Sharp) 1985年 標準価格198,000円
MZ-80Bの進化形。MZ-2000は80Bのマイナーチェンジ版であったが、このMZ-2500は80Bや2000と互換性を保ちつつ新たにリニューアルされたMZ。

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残念ながらこの頃は既にPC88シリーズやX1シリーズがメインとなってしまい80BのようにヒットはしなかったがMZシリーズの最終形として特徴のあるマシンであった。

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特にオプションが豊富で電話機と接続しボイスボードにより留守番電話機能を持たせたり、3.5inch2機とカセットレコーダー両方を内蔵し、グラフィックも640×400ドットで16色などハードウェア的にはハイスペックなものでした。

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またMZ-80BとMZ-2000の両モードが全面のスライド型スイッチで切り替えができることもメリットでした。

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リアは、FD端子やジョイスティック端子など豊富なインターフェイス群

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本機にはシャープ版S-BASICとMSのM-BASICがありましたが、残念ながらどこを探しても見つからずベンチマークができませんでした。おそらくZ-80のクロックが6MHzに上げられているため80Bや2000より速いと思われます。

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本体スペックは
CPU:Zilog社Z80A(8bit)6MHz
RAM 128KB(256KBまで増設可) GVRAM64KB(128KBまで可) CGRAM14KB
ROM 32K(IPL) 漢字FONROM 256KB 辞書ROM 256KB
表示能力
テキスト
80行×25行/20行/12行 カラー 8色
40行×25行/20行/12行 カラー最大(64色)
グラフィック
640×400(4色)1画面
640×200(16色)1画面
320×200(16色)2画面
320×200(256色)1画面
パレットボード装着時(オプション)4096色中16色表示可能。
音源:YAMAHA YM2203 1基内蔵。(FM音源3ch+SSG音源3ch、各8オクターブ+ノイズ1Ch)
BEEPも存在するが、Z80によって直接制御する必要があるため、併用は困難である。また、オプションのボイスボードにより、音声も発声可能。
FDD:MZ-2520/2521/2531は3.5インチ2DDを2台内蔵。MZ-2511は1台のみ内蔵。
電源:AC100V 50/60Hz 消費電力50W
使用環境:温度10℃-35℃、湿度20%-80%(非結露)
外形寸法
本体:幅350×奥行345×高さ128(mm)
キーボード:幅410×奥行196×高さ38(mm)

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電源を入れるとメディアが入っていないとFDかカセットを要求します。

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2500用のBASICがないので2000モードに切り替えて2200用のColor-BASICをロードさせてみます。
一応ベンチマークを行ってみましたが2000モードではMZ-2000と同等のスコアしか出ませんでした。おそらく2000モードではクロックも抑えられているのでしょう。
MZ-2500(2000mode) 26秒 Z80A(6MHz)
MZ-2000   26秒 Z80A(4MHz)
MZ-80C    50秒 Z80A(4MHz)
HC-20   1分35秒 日立製 6301 614kHz

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MZ-2500系のソフトが見当たらなかったのでMZ-2000用のカラー対応のゲームをロードしてみました。

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MZ-2500のBASICやゲームがなかなか見つかりませんでした。これらを譲っていただける方がおりましたらご連絡をいただけたらと思います。

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本機は「SuperMZ」の愛称どおり、MZの中では最強(最終)機であります。特にハード面ではすばらしいものがあると思います。当時はPC88やX1で市場が出来ていた中での投入であり、厳しいものがありましたがMZシリーズの最終型として十分なスペックをもってものでした。

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